「ふふっ！最後まで簡単にいかなかったみたいね。」

くすくす笑うビーデルに続き、悟天から２人が付き合うに至るまでの経緯を聞いたヤムチャは

「だから言っただろう、トランクス。早く告白すればよかったんだよ。」

と、その話しを肴に美味しそうにビールを飲み

「ホントだぜ。男ならさっさと勇気出せばよかったのによー。」

と、クリリンは眉を寄せ笑うのだった。

仲間たちにダメ出しされ、トランクスが笑顔を引攣らせていると

「あら、こっちは何の話ししてるのー？」

気分良く飲んでいるらしいブルマが、缶ビール片手に話しに割って入って来た。

そんなブルマに

「トランクス君のお祝いをしてたんです。」

ビーデルがニコニコと答えると

「ああ、そうなのよ！やっとメディカちゃんと付き合うことになったのよ。ホントに良かったわねー、トランクスぅ！」

と、ブルマは我が事の様に喜んでいる。

こんなふうに仲間や母から祝福されるのが気恥かしく、複雑な顔をしていると

「それにしてもよ、その結婚話しはなんだったんだろうな。」

クリリンに不思議そうな顔を向けられた。

「結婚話し？何よそれ？」

初耳だというふうなブルマに、クリリンが悟天から聞いた、西の都の病院内で広まった「トランクスとタブレ社会長の孫娘の結婚話し」の話しをすると、ブルマは明らかに「しまった。」という顔を浮かべていた。

そんな母親の表情に気付き

「・・・母さん。」

何か知ってるらしい母をトランクスが見据えると

「なっ、何よ！私は冗談だと思ってたのよ！！会社の為に２人を結婚させるなんて！！」

と、大きな声を出し