メディカの父クリニクが営む診療所は、町の中心から少し離れた場所にあった。

その為、敷地は町の中心にある他の物件より広く、手入れされた緑の芝生の庭を持つ白いドーム型の建物は、医療施設らしい清潔感と安心感、そして癒しを連想させた。

そして、大きめの白いドーム型の診療所の隣りには、やや小さめのドーム型の建物があり、それが親子の住居となっていた。

「ありがとうございます。荷物持って頂いて。」

「いや・・・。少しでもメディカさんと一緒にいたかったし。」

さらっと言われた台詞がくすぐったく、メディカが嬉しそうに微笑んでいると〝シュッ〝という扉が開く音がして、中から白衣姿のクリニクが姿を見せた。

「おかえり、メディカ。遅かったな。」

と言う顔はすぐに「おや？」というふうに、隣りに立つトランクスに向けられ

「トランクス君じゃないか？！いやー、久し振りだねー！」

何故か嬉しそうな顔を向けられるも、まさかメディカの父親に出くわすとは思っていなかったトランクスは、思わず身体が緊張で固くなった。

「あっ・・・こっ、こんにちは！お、お久し振りです！！」

慌てて頭を下げると

「どうしたんだい？こんなところまで。」

不思議そうにする顔に、まさか「仕事を放り出してメディカさんに逢いに来ました。」とは言えず、必死に言葉を探していると

「仕事で近くまで来たんですって。」

笑いを堪えながらメディカが助け舟を出してくれ、ホッとした。

その娘の言葉を疑う様子もなく

「そうか。」

と簡単に納得するクリニクは、続けて