その声に、ゆっくりと顔を上げるも

「信じられなかったんです・・・。」

そう自信無さげに目を逸らし呟くメディカは、またトランクスの胸に顔を埋めた。

そんなメディカに

「信じられない？」

何故？とでも言うふうに、トランクスが目を丸くして尋ねると

「・・・だって、トランクスさんと私じゃ釣り合わないし・・・。」

返ってきたか細い声は、空いている左手で胸元をキュッと握ってきた。

―ハァ・・・。くだらない。そんなことか・・・。

内心思うも、彼女にしたらそれは不安の元だったのかもしれないと思うと

「でも、俺はメディカさんじゃないとダメなんです。だから・・・。」

そう言うと、トランクスはメディカを優しく抱きしめ

「だから、俺の彼女になって下さい！」

と、今度こそハッキリと伝えるのだった。
　
温かくて、そして安心を与えてくれる逞しいその胸の中をしばらく堪能していると

「あの・・・メディカさんの気持ちも聞きたいんですけど・・・。」

躊躇う様に頭の上から降ってきた声に顔を上げると、緊張した顔がそこにあった。

その顔が何となく可笑しくて、メディカは小さく笑うと

「私も好きです・・・。トランクスさんが好きです・・・。」

と、まだ潤んだままの瞳で、奇麗な青い瞳を見つめるのだった。

ずっと、聞きたくて聞きたくて仕方なかった彼女からの言葉に

「よかった・・・！」

と、トランクスは大いに安堵の表情を浮かべると、互いの気持ちを確認する様に、自分の唇をメディカの唇に優しく重ねたのだった。