「・・・好きです、メディカさん。俺は貴女が好きです・・・！」

そう言って見つめる青い瞳を思い出すのは何度目のことか。

あの夜のことを思い出しては、メディカは顔をふにゃりと緩め、頬を染める毎日を過ごしていた。

唇に指先を当ててはあの晩のキスを思い出し、その後彼の手が自分の胸に触れてきたことを思い出すと、全身が熱くなった。

ビクリと身体を大きく震わせたのは、嫌だったからじゃない―。

むしろ、嬉しかった。

トランクスが自分のことを求めてくれている。

そう思った。

でも、あんな反応をしてしまったのは、いつも優しく紳士的なトランクスの男の部分に驚いてしまったからで―。

しかし、トランクスはあの反応を嫌悪からくるものだと思ったのだろう。慌てて離れると、逃げるように飛び去って行ってしまった。

「勘違い、させちゃったかな・・・。」

ぽつり呟いて、部屋からベランダの向こうにある夜空を見つめた。

真夜中の中庭で恋をして、それからどんどん「好き」という気持ちが募っていって・・・。

でも、自分とは世界の違う人だから、きっと片想いで終わると覚悟していた恋だったのに・・・。

まさか、彼から想いを告げられるとは思わず、メディカは込み上げてくる幸せに、あの夜からずっと浸っていた。

自分も同じ気持ちだと告げる様に彼のキスに応えたが、トランクスにこの想いは伝わっただろうか？

彼の突然の告白に、驚きのあまり頭が真っ白になってしまい、自分の気持ちを言葉にして伝えることが出来なかったことを後悔する。

伝えたい言葉は、直接会って言いたくて