お世辞でも「綺麗です。」と、トランクスに言われたことがただただ嬉しく、メディカは表情を緩ませた。

大好きな彼からの言葉に照れてしまい、それを誤魔化す様に俯き微笑んでいると、突然目の前の彼に抱きしめられ動揺した。

間近から香るアルコールの匂いに、伝わってくる鼓動の音ー。

トランクスの逞しい腕の中に閉じ込められ

「ト、トランクスさん？」

と、戸惑いながら顔を上げると、次には唇を塞がれ目を見開いた。

強く吸い付く様なキスに驚き、目を閉じることも忘れていると、薄っすらと開かれた青い瞳と視線がぶつかり、唇は名残惜しそうに離れていった。

あまりに突然のことに言葉も出ず、トランクスの顔を見つめていると

「・・・好きです、メディカさん。俺は貴女が好きです・・・！」

真っ直ぐな青い瞳にそう言われ、メディカは固まってしまった。

彼から発せられた、思いもよらぬ言葉が信じられず、じっとトランクスを見つめていたが、我に返り

「・・・酔ってます？」

と、困った様に眉を寄せ微笑むと

「酔ってません・・・！」

と、誠実な青い瞳に見つめ返された。

間近にある、自分をじっと見つめる端正な顔と、そんな彼に抱きしめられている状況が恥ずかしくて耐え切れず、何とか逃れようと身をよじると、トランクスはそれを防ぐように、今度は優しく唇を塞いだのだった。

再びのキスに抵抗しようとするも、その甘く優しい憧れの彼とのキスに、メディカは開いていた瞳をゆっくりと閉じると、素直にトランクスからのキスを受け入れたのだった。