そんな、罪悪感を誤魔化す様なぎこちない笑顔を浮かべメディカを見ると、少しも訝しむ様子がなくホッとした。

それもこれも「悟天」という名前のおかげだろうか・・・。

そんな複雑な思いを抱えながら、改めて目の前の彼女を見つめると、その華やかさに息を呑んだ。

普段とは違う、艶のあるメイクに丁寧に纏め上げられた黒い髪。

メディカの白い肌によく映えるワインレッドのドレスは、控えめで落ち着いた彼女にとても似合っていた。

そして、ブルマとブラが選んだけあって、胸元が大きく開いた露出気味なドレスは、男なら目がそこに向くのは当然のことだと納得させる様なもので、もちろんトランクスもそのくっきりと覗く深い谷間にドキリとしていた。

いつも以上に色っぽさが加わった彼女に胸が高鳴り、今夜、初めて間近で見るメディカのドレス姿に頬を染め見惚れていると、不思議に思ったらしいメディカが、首を小さく傾げるのに気付き「あっ、その・・・！」と慌てた。

高鳴る胸を落ち着かせ、少し間を置いてから

「ドレス、とても似合ってます・・・。すごく綺麗ですよ。」

と微笑むと、その一言にメディカは一瞬驚いた様な顔をしてからパッと表情を明るくすると、照れ臭そうに俯き

「あ・・・ありがとうございます・・・！」

と、はにかんだのだった。

その、今まで見たことのない照れたような嬉しそうな表情があまりにも可愛く、トランクスの胸は急激に昂ぶると、目の前の彼女を何としてでも自分のモノにしたいという激しい衝動に駆られたのだった。