カルテ87
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灯台下暗しっていうのは本当だな。
と、トランクスは実際に灯台の親戚の様な、灯標のすぐ真下に居て実感した。
見上げれば、白く強い光りを放つライトが点いたり消えたりを繰り返しているが、その光が真下にいる自分たちを照らすことはなく、おかげでここに自分たちが居ることに気付かれることはなさそうだ。
暗い海の上に建つ、ビルの4階程の高さの灯標の中央部分にある踊り場は、遮るものは何も無く、温暖な気候の西エリアとはいえ、海の上となると海上を吹く冷たい風のおかげで流石に肌寒く感じる。
「寒くありませんか?」
そう言ってメディカの顔を覗き込むと、ハッとした顔は「はい、大丈夫です。」と微笑み、再び海の方へと視線を戻した。
そんな、海上を吹く風で髪を靡かせる彼女の横顔を見つめていると、高鳴り始める鼓動に追い立てられる様に想いが溢れ出してきて
(今だろ、俺!)
そう自分を叱咤し、口を開きかけた次の瞬間だった。
〝ヒュッ!〝
という軽い音がしたかと思うと〝ドーン!〝という身体の底まで響く重い音と共に、暗い夜空に大輪の花が咲いた。
光の花が開くと同時に、その光りは沖に建つ灯標を照らし、そこに立つ2人も照らした。
言葉を飲み込み、隣りに立つメディカを見ると、その横顔は嬉しそうに微笑んで夜空を見つめている。
大好きで、愛しく想う彼女が自分のすぐ隣りで微笑んでいることが嬉しく、トランクスも口角を上げて夜空を見上げると、火の粉が風に流され、闇の中を舞い落ちていく様子が目に映った。
そして、港で起る歓声と共に、隣りから「綺麗・・・。」と呟く声が聞こえてきた。
と、トランクスは実際に灯台の親戚の様な、灯標のすぐ真下に居て実感した。
見上げれば、白く強い光りを放つライトが点いたり消えたりを繰り返しているが、その光が真下にいる自分たちを照らすことはなく、おかげでここに自分たちが居ることに気付かれることはなさそうだ。
暗い海の上に建つ、ビルの4階程の高さの灯標の中央部分にある踊り場は、遮るものは何も無く、温暖な気候の西エリアとはいえ、海の上となると海上を吹く冷たい風のおかげで流石に肌寒く感じる。
「寒くありませんか?」
そう言ってメディカの顔を覗き込むと、ハッとした顔は「はい、大丈夫です。」と微笑み、再び海の方へと視線を戻した。
そんな、海上を吹く風で髪を靡かせる彼女の横顔を見つめていると、高鳴り始める鼓動に追い立てられる様に想いが溢れ出してきて
(今だろ、俺!)
そう自分を叱咤し、口を開きかけた次の瞬間だった。
〝ヒュッ!〝
という軽い音がしたかと思うと〝ドーン!〝という身体の底まで響く重い音と共に、暗い夜空に大輪の花が咲いた。
光の花が開くと同時に、その光りは沖に建つ灯標を照らし、そこに立つ2人も照らした。
言葉を飲み込み、隣りに立つメディカを見ると、その横顔は嬉しそうに微笑んで夜空を見つめている。
大好きで、愛しく想う彼女が自分のすぐ隣りで微笑んでいることが嬉しく、トランクスも口角を上げて夜空を見上げると、火の粉が風に流され、闇の中を舞い落ちていく様子が目に映った。
そして、港で起る歓声と共に、隣りから「綺麗・・・。」と呟く声が聞こえてきた。