カルテ86
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「いえ・・・。私も前に進むことしか考えてなかったので・・・!」
と、メディカも苦笑いを浮かべた。
花火会場へと誘導する声にただ従い、群衆に流されるままに進んだことを2人して後悔しながら、さて何処か落ち着いて花火を観られる場所はないかと漁港から離れ、辺りを窺いながら歩いていると
「あ、あそこなんてどうですか?」
と、トランクスが指す方を見ると、港から離れた海の上にある白い光が見えた。
「あれって・・・。」
「灯標です。あそこなら2人でゆっくり観れますよ。」
「2人きりで観たい。」という自分の本音を言ってしまったことに気付いた時にはもう遅く、内心あたふたしていると
「え?でもどうやって・・・。」
メディカはそんなトランクスを気にする様子もなく、白く光っては消える光を見つめている。
海の上に建つ円錐のそれは、上部は黄色、下部は黒のツートンになっているのが漁港からの照明でぼんやりと見えた。
漁港の喧騒とは離れた、海の上に立つ小さい島の様な灯標なら確かに誰も居ないだろう。
でも海の上までどうやって・・・。とメディカが思っていると、ギュッと抱き寄せられると同時にふわりと体が浮き上がる感覚がして思わず「へっ・・・?」とマヌケな声が漏れてしまった。
「ハハッ。すみません、突然で。」
楽しそうに笑う声の方を見上げると、トランクスの顔はすぐそこにあり、ドキリとしていると
「メディカさん、俺が飛べること忘れてませんか?」
と悪戯な笑顔を向けられ、その顔にメディカの頬は勝手に紅潮していくのだった。
と、メディカも苦笑いを浮かべた。
花火会場へと誘導する声にただ従い、群衆に流されるままに進んだことを2人して後悔しながら、さて何処か落ち着いて花火を観られる場所はないかと漁港から離れ、辺りを窺いながら歩いていると
「あ、あそこなんてどうですか?」
と、トランクスが指す方を見ると、港から離れた海の上にある白い光が見えた。
「あれって・・・。」
「灯標です。あそこなら2人でゆっくり観れますよ。」
「2人きりで観たい。」という自分の本音を言ってしまったことに気付いた時にはもう遅く、内心あたふたしていると
「え?でもどうやって・・・。」
メディカはそんなトランクスを気にする様子もなく、白く光っては消える光を見つめている。
海の上に建つ円錐のそれは、上部は黄色、下部は黒のツートンになっているのが漁港からの照明でぼんやりと見えた。
漁港の喧騒とは離れた、海の上に立つ小さい島の様な灯標なら確かに誰も居ないだろう。
でも海の上までどうやって・・・。とメディカが思っていると、ギュッと抱き寄せられると同時にふわりと体が浮き上がる感覚がして思わず「へっ・・・?」とマヌケな声が漏れてしまった。
「ハハッ。すみません、突然で。」
楽しそうに笑う声の方を見上げると、トランクスの顔はすぐそこにあり、ドキリとしていると
「メディカさん、俺が飛べること忘れてませんか?」
と悪戯な笑顔を向けられ、その顔にメディカの頬は勝手に紅潮していくのだった。