「あ、おばさん！もしかしてメディカちゃんがどこにいるか知ってる？！」

身を乗り出し、尋ねた悟天に

「あぁ、多分メディカ先生は、さっき救急車で運ばれてきた患者さんがいたから、救急の方にいるかもしれないね。土曜は休みで、先生方の数も少ないから。」

おばさんがそう答えると

「救急かー・・・。そう言えば、さっき向こうの方で忙しそうにしてたなぁ・・・。あそこに居たのか。」

悟天は思い出す様に目線を上に向け、トランクスもさっき廊下を急ぐ看護師らとすれ違ったのを思い出した。

「救急は一刻を争う大変な現場だからねぇ・・・。メディカ先生も召集されたんじゃないかねぇ。」

そう言う神妙な顔を見て、トランクスは途端に恥ずかしくなった。

人の命に関わる大変な場所に、自分たちは何をしに来たんだー。と。

そう思うと

「悟天。帰るぞ。」

と、足は病院の外へと向かって歩き出していた。

「えっ？あ、ああ。そうだね。」

買った物を受け取り「ありがとう、おばさん！」と、悟天は人懐っこい笑顔を向けてから、トランクスの後を追いかけた。

そんな２人を「ありがとう！また来てちょうだいね！！」と、見送ってから

「あぁ、残念。もう少し聞きたいことがあったのに・・・。まぁ、いいわ！またメディカ先生に問い詰めてやるんだから！」

と、おばさんがニヤニヤ顔を浮かべていると

「どうしたの？嬉しそうな顔して。」

と、不思議そうに尋ねる犬型の医師が立っていた。

「あら、ホスピ先生。」

「いつもの１つね。」