カルテ66
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これは一種の病気だろう。
「恋は病」とは上手く言ったものだ。
そんなことを思いながら、トランクスは今日もカプセルコーポレーション本社ビル最上階にある社長室から、西の都の病院のある方角を眺めていた。
メディカがカプセルコーポを出て1ヵ月―。
心に空いた穴は日に日に大きくなり、このままでは無くなってしまって、人として生きていけないんじゃないかと思う程、トランクスの心はぽっかりと穴が開き心ここにあらずの状態が続いていた。
毎日ぼんやりしている若き社長を秘書はせっつき、会社の上層部の人間は「お身体の具合がよくないらしい」や「疲れが溜まっておいでなんだろう」など囁き始めていた。
そんな声に
(原因は分かってる。回復するには何が必要かも・・・。)
と、トランクスは携帯電話の履歴を見ては溜息を吐くのだった。
あの夜以来聞いていない彼女の声―。
何度通話ボタンを押そうか迷ったことか。
その度に(突然電話などしたら引いてしまうんじゃないか・・・。)や(仕事中だから出ないだろう・・・。)など、色々理由をつけて逃げている自分がいる。
こんなにメディカを求めているのに、何ら行動を起こせない自分に母も妹も愛想を尽かせたのか、彼女の話しをしなくなった。
唯一メディカに電話を掛けるきっかけとなる筈の飛行機も、あと少しで完成するというのに時間が取れず作業は止まったままだ。
(こうなったら、また抜け出して病院まで行ってやる・・・!)
メディカを一目見ようと企てるも、失敗続きの作戦を今日も実行しようとした時だった。
「恋は病」とは上手く言ったものだ。
そんなことを思いながら、トランクスは今日もカプセルコーポレーション本社ビル最上階にある社長室から、西の都の病院のある方角を眺めていた。
メディカがカプセルコーポを出て1ヵ月―。
心に空いた穴は日に日に大きくなり、このままでは無くなってしまって、人として生きていけないんじゃないかと思う程、トランクスの心はぽっかりと穴が開き心ここにあらずの状態が続いていた。
毎日ぼんやりしている若き社長を秘書はせっつき、会社の上層部の人間は「お身体の具合がよくないらしい」や「疲れが溜まっておいでなんだろう」など囁き始めていた。
そんな声に
(原因は分かってる。回復するには何が必要かも・・・。)
と、トランクスは携帯電話の履歴を見ては溜息を吐くのだった。
あの夜以来聞いていない彼女の声―。
何度通話ボタンを押そうか迷ったことか。
その度に(突然電話などしたら引いてしまうんじゃないか・・・。)や(仕事中だから出ないだろう・・・。)など、色々理由をつけて逃げている自分がいる。
こんなにメディカを求めているのに、何ら行動を起こせない自分に母も妹も愛想を尽かせたのか、彼女の話しをしなくなった。
唯一メディカに電話を掛けるきっかけとなる筈の飛行機も、あと少しで完成するというのに時間が取れず作業は止まったままだ。
(こうなったら、また抜け出して病院まで行ってやる・・・!)
メディカを一目見ようと企てるも、失敗続きの作戦を今日も実行しようとした時だった。
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