ホリデー③
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いやいや……俺! 梨子さんはあくまで客観的な意見を言ってるだけで、彼女がそう思ってるわけじゃないぞ!
勘違いしそうになっている自分を、必死に否定していると、ニヤリとした真琴さんがこっちを見ていて、ギクリとした。
「あれが富士山ですか! 実際に見ると綺麗ですね!」
「うん! 今日は天気が良いから、キレイに見えますね! あ。でも、雪が降ってたら、もっとキレイなんですよ」
「写真で見ました。雪が降った富士山も見てみたいな」
海へと伸びる桟橋を、梨子さんと並んで歩いている。
こんなふうに、梨子さんと話しをするなんて、いつぶりだろうか。
あの日の告白……いや、キス以来、梨子さんとまともに話すことはなくなっていた。
だから、何事もなかったかのように、自然と話しが出来ていることがとても不思議で
この地球に来たことで、俺と梨子さんとの間にあったことも、時間が戻ったように、なかったことになったんだろうか?
そんなふうに思ってしまった。
だけど、それを確かめると、また梨子さんとの間に溝が出来てしまうかもしれない。
その怖さから、俺はそのまま、梨子さんとの他愛のない会話を楽しむことにした。
桟橋の先端まで行くと、一層濃くなった潮の香りをめいっぱい吸い込んだ。
思えば、こうして海を見るのは久し振りだ。
海から吹いてくる、湿気を含んだ風を感じながら
「気持ち良いな……」
目を細めると
勘違いしそうになっている自分を、必死に否定していると、ニヤリとした真琴さんがこっちを見ていて、ギクリとした。
「あれが富士山ですか! 実際に見ると綺麗ですね!」
「うん! 今日は天気が良いから、キレイに見えますね! あ。でも、雪が降ってたら、もっとキレイなんですよ」
「写真で見ました。雪が降った富士山も見てみたいな」
海へと伸びる桟橋を、梨子さんと並んで歩いている。
こんなふうに、梨子さんと話しをするなんて、いつぶりだろうか。
あの日の告白……いや、キス以来、梨子さんとまともに話すことはなくなっていた。
だから、何事もなかったかのように、自然と話しが出来ていることがとても不思議で
この地球に来たことで、俺と梨子さんとの間にあったことも、時間が戻ったように、なかったことになったんだろうか?
そんなふうに思ってしまった。
だけど、それを確かめると、また梨子さんとの間に溝が出来てしまうかもしれない。
その怖さから、俺はそのまま、梨子さんとの他愛のない会話を楽しむことにした。
桟橋の先端まで行くと、一層濃くなった潮の香りをめいっぱい吸い込んだ。
思えば、こうして海を見るのは久し振りだ。
海から吹いてくる、湿気を含んだ風を感じながら
「気持ち良いな……」
目を細めると