はっきりしない意識の中で、ぼんやりと天井を見つめる。

　部屋全体が白んでるのを感じて、もう朝だってことは分かった。

　視界が段々ハッキリしてくると、私は手探りで枕元の目覚まし時計を掴んで、時間を見た。

　見ると、時計の針は七時を少し過ぎたくらい。

　……うーん。起きるにはまだ早い。

　そう思うと、私は時計を手放して、布団を頭まで被った。

　だって、せっかくの土曜日。

　休みなんだから、二度寝しなくちゃ勿体ない！

　私は、もう一度目を閉じると、寝返りをうって、また、眠りの世界へ戻ることにした。

　布団に巻きつき、二度寝出来る幸せを嚙みしめ

　んー……おやすみなさい……。

　心の中で呟いた、次の瞬間。

「っそうだ……！」

　私は慌てて跳び起きると、すぐにベッドから抜け出し、お姉ちゃんたちが住む、離れの洗面所へと向かった。



　着替えてリビングに行くと、トランクスさんがソファに座ってテレビを見てた。

　テレビに集中してるのか、私には全然気づいてないみたい。

　でも、その横顔は、何だかぼんやりしてるから、集中してるわけでもなさそう。

　っていうか、四日も経って今更だけど……。

　トランクスさんが、我が家のリビングでテレビを見てるのが信じられない。

　信じられないけど、実際、いまこうして一つ屋根の下に住んでるんだって思うと、何だか嬉しくて、自然と口元が緩んだ。

　その気持ちのまま

「おはようございます！」

　リビングの入り口から声をかけると、ソファに座るトランクスさんは

「お、おはようございます！」

　驚いた顔をこっちに向けた。