父さんとミラが飛び立ってすぐ、トワの

「やりなさい」　　

　という声で、サイバイマン四体が、俺たちに襲い掛かって来た。

　トワは、サイバイマンたちにも神精樹の実を与えたらしく、俺が知っているサイバイマンより、はるかにパワーを増している。

「ギッ！　ギギーッ！」
　
　真っ赤な目をギラつかせ、気味悪く笑いながら、攻撃を仕掛けてくるサイバイマンに

「気味悪いヤツ等だな……！」

「うわぁ……何だコイツ等」

　トランクスと悟天君の二人は、引き攣った声をあげながら、戦いはじめた。

　いくら、カプセルコーポレーションが広いとはいえ、ここで戦うのは危険だ……！

　サイバイマンが繰り出してくる攻撃を防ぎながら、どうにかして、戦う場所を変えることが出来ないか考えていると、庭の隅にいる母さんたちの方から「キャー！」と、叫ぶ声が聞こえてきた。

　見ると、サイバイマンが一体、母さんたちに、にじり寄っている。

　俺は慌てて、目の前のサイバイマンを蹴り飛ばすと、母さんたちに近付くサイバイマンの方に向かった。

　サイバイマンの顔面に、一撃を与えるも、サイバイマンはすぐに立ち上がり、また襲い掛かってくる。

　サイバイマンと戦いながら、とにかく、ここから少しでも離れようと、俺はヤツを空へ蹴り飛ばした。

　空での戦いとなれば、多少暴れても大丈夫だ。

　俺は、一気に片を付けるため、超サイヤ人になって空へ飛び、空中で態勢を立て直したサイバイマンに、攻撃を仕掛けた。

　神精樹の実の効果で、サイバイマンはスピードも体力も、かなり上がっているようだが、言っても、元はサイバイマンだ。