第六宇宙の「地球」に来て、三日が過ぎた。

　この間、トランクスが何度も時の界王神へ通信を試みるも、一向に連絡は取れず、俺たちはこの見知らぬ惑星で、無駄な時間を過ごしていた。



「いつになったら、時の界王神と連絡が取れるんだ！」

　こんなところで無駄な時間を費やしている間にも、カカロットの野郎がミラを倒し、更に強くなっているかもしれない……！

　そう思うと、俺は焦りからくる苛立ちで

「クソッ……！」

　拳を畳に打ち付けていた。

　無意識に力を弱めていたらしく、畳を打ち抜きはしなかったが、深く凹んだ畳を見て

「と、父さん！　何をしてるんですか？！　ここは梨子さんの家なんですよ！」

　トランクスは、見ていたパソコンの画面から、俺の方へ慌てた顔を向けた。

「何をしてるかだと？！　トランクス、おまえの方こそ何をしてやがる！」

　この星に来てから、ずっとパソコンを眺めてばかりいる息子を睨みつけ

「この地球のことよりも、俺たちの地球に帰る方法でも見つけやがれ！」

　きつく言い放っていた。

　すると

「帰りたいのは俺も同じです。ですが、どうしようもありません。いまはとにかく、時の界王神様と連絡が取れるのを待ちましょう」

　落ち着いた口調が返ってきた。

　そのやけに落ち着いた態度が気に食わず

「おい。本当に時の界王神と連絡を取る気があるんだろうな？」

　感じていた疑惑をトランクスに向けた。

「どういう意味です？」　

　若干、動揺した青い目を見据え

「まさかとは思うが、わざと連絡を絶っているんじゃないだろうな」