トランクスさんとベジータさんの部屋になった、和室へ移動した私たちは、それぞれ疲れた顔で、畳の上に座り込んだ。

　私とマコちゃんはともかく、トランクスさんとベジータさんまで、疲れた顔をしてるのが珍しくて

　さすがに二人でも、慣れない環境だと、疲れるのかな～。

　なんて思ってたら

「それにしても、たくさん買いましたね」

　マコちゃんが、ボソッと呟いた。

　マコちゃんの視線の先を辿ると、そこには特大サイズの紙袋が八個あって

　……この大きな紙袋八個分もの洋服って、何着入ってるんだろ？

　単純に疑問に思った。

　そして、それと同時に、こんなにたくさんの洋服を、トランクスさんたちが欲しがるかな？

　そうも思った。

　そしたら、案の定

「え、ええ。お断りはしたんですけど……」

　トランクスさんは、苦笑いを浮かべた。

　そんなトランクスさんを見て、私はさっき見た、お姉ちゃんの意味深な笑顔を思い出して、ハッとした。

「お姉ちゃんが無理矢理買わせたんじゃないですか？！　そうですよね！？」

　トランクスさんとベジータさんの顔を、交互に見ると

「えっ……！　いや、そんなことは……」

　トランクスさんは正直に、言葉を思いっ切り濁らせた。

　ああ……！　やっぱり！

　トランクスさんの反応で、確信した私は

「すみません、お姉ちゃんが無理強いさせたんですよね！」

　時々強引なところが出る、お姉ちゃんの犠牲になった二人に謝ってた。

　もう！　お姉ちゃんてば、テンション上がるとすぐ周りが見えなくなるんだから！