LIFE①
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私が通う高校は、家から歩いて十分程の場所にある、私立の女子高。
五年前に出来たばかりの学校で、そこには何と、ピアノ科があった。
私は、ピアノの先生でもあるマコちゃんのお母さんに、その学校のピアノ科を勧められ、この私立高校を受験した。
最初、私立はお金がかかるから、受験する気はなかった。
公立高校に行って、ピアノは今まで通り、ピアノ教室に通えばいい。
そう思ってたから。
でも、家族が背中を押してくれて、私はピアノ科を受験することにし、見事合格した。
いま思えば、この家から近い学校を選んでよかったと思う。
朝起きるのが苦手な私には、これぐらいの距離じゃないと通えない。
電車通学に憧れてた、数年前の自分を思い出しながら、私はよく知った、歩道のない狭い路地を進んだ。
通い慣れた道だけど、四ヵ月ぶりに歩くと何だかとても新鮮で、学校の校舎が見えた瞬間は、波みたいに、胸に懐かしさが押し寄せてきた。
思わず立ち止まって、朝の太陽に照らされる白い校舎や、グラウンドから聞こえてくる、朝練をする運動部の声に耳を澄ませると、この地球を離れている間に失くしかけていた日常が、目と耳から取り戻されていくような感じがした。
それは、まるでバラバラになってたパズルのピースがまた揃って、完成したような。
そんな、スッキリした感じだった。
再び足を進め、同じ制服姿の女の子たちと「おはよう」の声が飛び交う、学校の門をくぐった時
「おはよう! 梨子!」
後ろから明るく元気な声をかけられ、振り向くと、友達の仁美の笑顔があった。
五年前に出来たばかりの学校で、そこには何と、ピアノ科があった。
私は、ピアノの先生でもあるマコちゃんのお母さんに、その学校のピアノ科を勧められ、この私立高校を受験した。
最初、私立はお金がかかるから、受験する気はなかった。
公立高校に行って、ピアノは今まで通り、ピアノ教室に通えばいい。
そう思ってたから。
でも、家族が背中を押してくれて、私はピアノ科を受験することにし、見事合格した。
いま思えば、この家から近い学校を選んでよかったと思う。
朝起きるのが苦手な私には、これぐらいの距離じゃないと通えない。
電車通学に憧れてた、数年前の自分を思い出しながら、私はよく知った、歩道のない狭い路地を進んだ。
通い慣れた道だけど、四ヵ月ぶりに歩くと何だかとても新鮮で、学校の校舎が見えた瞬間は、波みたいに、胸に懐かしさが押し寄せてきた。
思わず立ち止まって、朝の太陽に照らされる白い校舎や、グラウンドから聞こえてくる、朝練をする運動部の声に耳を澄ませると、この地球を離れている間に失くしかけていた日常が、目と耳から取り戻されていくような感じがした。
それは、まるでバラバラになってたパズルのピースがまた揃って、完成したような。
そんな、スッキリした感じだった。
再び足を進め、同じ制服姿の女の子たちと「おはよう」の声が飛び交う、学校の門をくぐった時
「おはよう! 梨子!」
後ろから明るく元気な声をかけられ、振り向くと、友達の仁美の笑顔があった。