ピース・日本⑤
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「おはようございます」
声をかけると、礼堯さんは手を止め
「おお。おはよう。早いね」
少し驚いた顔をしてから
「ゆっくり眠れたかな?」
穏やかな笑顔で尋ねてきた。
一晩中パソコンで調べものをしていて、寝ていない。なんてことは言えず
「はい」
俺は嘘を隠すように、笑顔で頷いてから
「あの、掃除……俺も手伝います」
話題を変えるように、礼堯さんの持つ箒へ視線を向けた。
すると、礼堯さんは、また少し驚いたように目を開き
「じゃあ、私は本堂の方の掃除をして来るから、この辺りの掃き掃除をお願いしてもいいかい?」
そう言って、俺に箒を手渡した。
「はい!」
俺が箒を受け取ると、礼堯さんは「それじゃあ、よろしく」そう言って、木造の建物の中へと入って行った。
本堂の周りの、砂利や石畳の上を掃き終わった俺は、礼堯さんに他に手伝えることがないか聞くため、本堂へ上がることにした。
ここに来た時から、この古めかしい木造建築が気になっていた。
##NAME1##さんの家もそうだが、俺にとって、木造の建物というのは身近に無かったので珍しい。
一体、この「本堂」と呼ばれる木造の建物の中には何があるのだろう。
俺は好奇心を胸に秘めながら、五段ほどの短い石段を上り、年季の入った木の引き戸に手をかけた。
滑らかに、音をたてることなく、スッと引き戸を開けた瞬間。
目に飛び込んできた、金色の飾りや紫色の幕で飾られた、豪華な祭壇に目を見張った。
祭壇の奥には、花を象った台座の上で座禅を組む、黄金の像も見える。
声をかけると、礼堯さんは手を止め
「おお。おはよう。早いね」
少し驚いた顔をしてから
「ゆっくり眠れたかな?」
穏やかな笑顔で尋ねてきた。
一晩中パソコンで調べものをしていて、寝ていない。なんてことは言えず
「はい」
俺は嘘を隠すように、笑顔で頷いてから
「あの、掃除……俺も手伝います」
話題を変えるように、礼堯さんの持つ箒へ視線を向けた。
すると、礼堯さんは、また少し驚いたように目を開き
「じゃあ、私は本堂の方の掃除をして来るから、この辺りの掃き掃除をお願いしてもいいかい?」
そう言って、俺に箒を手渡した。
「はい!」
俺が箒を受け取ると、礼堯さんは「それじゃあ、よろしく」そう言って、木造の建物の中へと入って行った。
本堂の周りの、砂利や石畳の上を掃き終わった俺は、礼堯さんに他に手伝えることがないか聞くため、本堂へ上がることにした。
ここに来た時から、この古めかしい木造建築が気になっていた。
##NAME1##さんの家もそうだが、俺にとって、木造の建物というのは身近に無かったので珍しい。
一体、この「本堂」と呼ばれる木造の建物の中には何があるのだろう。
俺は好奇心を胸に秘めながら、五段ほどの短い石段を上り、年季の入った木の引き戸に手をかけた。
滑らかに、音をたてることなく、スッと引き戸を開けた瞬間。
目に飛び込んできた、金色の飾りや紫色の幕で飾られた、豪華な祭壇に目を見張った。
祭壇の奥には、花を象った台座の上で座禅を組む、黄金の像も見える。