ピース・日本⑤
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
はじめは頼りないと思っていた襖だが、こうして静かに部屋を出る時には丁度いい。
そんなことを思いながら、俺は部屋から廊下に出た。
時間は、六時を少し回ったくらいで、誰も起きていないだろうと思っていたが、外に人の気配がした。
梨子さんの母親の智子さんだろうか?
一瞬躊躇ったが、一晩中パソコンの前に座ったままで、硬くなった身体と、知識を詰め込み過ぎてパンクしそうな頭をスッキリさせたくて、外の空気を吸おうと玄関へ向かった。
時々軋む、板張りの廊下を進み、玄関に出た。
俺と父さんの靴は、玄関の隅にきちんと揃え、並べてある。
俺は靴を手に取り、足を滑り込ませると、そのまま戸口へと歩いた。
年季の入った戸口を、音を立てないよう、静かに開く。
閉める時に、僅かにキキッと音が鳴ったが、響くような音ではなかったので、気にせずそのまま外に出た。
玄関から数歩歩き、空を見上げると、刷毛で払ったような、薄く白い雲が、空にたなびいていた。
朝の空も、やはり第七宇宙で見る空と変わりなく、別の地球にいるなんて忘れてしまいそうになる。
西の都と変わらない、爽やかな朝の空気を吸い込み深呼吸していると、前方に人の気配を感じた。
僅かに感じるその気は、どうやら梨子さんの父親、礼堯 さんの気だった。
俺は挨拶をしようと、礼堯さんがいる方へ足を進めた。
玄関を出て、すぐ右へ曲がると、梨子さんが「本堂」と呼んでいた建物があり、その前を礼堯さんが箒で掃いているのが見えた。
そんなことを思いながら、俺は部屋から廊下に出た。
時間は、六時を少し回ったくらいで、誰も起きていないだろうと思っていたが、外に人の気配がした。
梨子さんの母親の智子さんだろうか?
一瞬躊躇ったが、一晩中パソコンの前に座ったままで、硬くなった身体と、知識を詰め込み過ぎてパンクしそうな頭をスッキリさせたくて、外の空気を吸おうと玄関へ向かった。
時々軋む、板張りの廊下を進み、玄関に出た。
俺と父さんの靴は、玄関の隅にきちんと揃え、並べてある。
俺は靴を手に取り、足を滑り込ませると、そのまま戸口へと歩いた。
年季の入った戸口を、音を立てないよう、静かに開く。
閉める時に、僅かにキキッと音が鳴ったが、響くような音ではなかったので、気にせずそのまま外に出た。
玄関から数歩歩き、空を見上げると、刷毛で払ったような、薄く白い雲が、空にたなびいていた。
朝の空も、やはり第七宇宙で見る空と変わりなく、別の地球にいるなんて忘れてしまいそうになる。
西の都と変わらない、爽やかな朝の空気を吸い込み深呼吸していると、前方に人の気配を感じた。
僅かに感じるその気は、どうやら梨子さんの父親、
俺は挨拶をしようと、礼堯さんがいる方へ足を進めた。
玄関を出て、すぐ右へ曲がると、梨子さんが「本堂」と呼んでいた建物があり、その前を礼堯さんが箒で掃いているのが見えた。