ピース・日本⑤
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そして、それは永遠に解ることはないだろう。
そう思っていた。
だが、思いもよらない事態で、俺はこの第六宇宙の地球に来ることが出来た。
不謹慎だとは思っている。
でも『武士道』という本の内容を本当に理解する、千載一遇のチャンスが訪れたんだと思うと、静かに湧き上がる興奮で目が冴え、今夜は眠れそうになかった。
時間が経つのを忘れていた。
こんなに調べものに没頭したのは、時の界王神様のところで働きはじめた頃以来じゃないだろうか。
気付けば、夜明けが訪れたようで、ベージュのカーテンが引かれた窓は、ぼんやり光っている。
薄暗い部屋の中を見渡し、布団で眠る父さんの姿を見て、眠りを邪魔しなかったことにホッとした。
短く深呼吸をした後、座ったまま伸びをし、固まりつつあった首を、左右に曲げ軽くほぐす。
とりあえず、夜通し調べ、現在までの「日本」という国の歴史の流れは解った。
しかし、細かく調べようとすると、膨大になり過ぎて、なかなか先に進めない。
さすがに、千年もの歴史を遡って知ろうとすると、時間と根気がいる。
いま、やっと「平安」という時代から「鎌倉」という時代に移り変わるあたりまでを調べたが、ここまで調べてみて、どこまで深堀りすればいいのか分からなくなった。
歴史というものは、底が見えない。
調べれば調べる程、次々と違う情報が現れ、複雑になる。
どこまで歴史を知っておくべきなのか、梨子さんに聞いた方がよさそうだな……。
「挫折」の文字が頭を掠め、俺は苦笑いを浮かべるしかなかった。
そう思っていた。
だが、思いもよらない事態で、俺はこの第六宇宙の地球に来ることが出来た。
不謹慎だとは思っている。
でも『武士道』という本の内容を本当に理解する、千載一遇のチャンスが訪れたんだと思うと、静かに湧き上がる興奮で目が冴え、今夜は眠れそうになかった。
時間が経つのを忘れていた。
こんなに調べものに没頭したのは、時の界王神様のところで働きはじめた頃以来じゃないだろうか。
気付けば、夜明けが訪れたようで、ベージュのカーテンが引かれた窓は、ぼんやり光っている。
薄暗い部屋の中を見渡し、布団で眠る父さんの姿を見て、眠りを邪魔しなかったことにホッとした。
短く深呼吸をした後、座ったまま伸びをし、固まりつつあった首を、左右に曲げ軽くほぐす。
とりあえず、夜通し調べ、現在までの「日本」という国の歴史の流れは解った。
しかし、細かく調べようとすると、膨大になり過ぎて、なかなか先に進めない。
さすがに、千年もの歴史を遡って知ろうとすると、時間と根気がいる。
いま、やっと「平安」という時代から「鎌倉」という時代に移り変わるあたりまでを調べたが、ここまで調べてみて、どこまで深堀りすればいいのか分からなくなった。
歴史というものは、底が見えない。
調べれば調べる程、次々と違う情報が現れ、複雑になる。
どこまで歴史を知っておくべきなのか、梨子さんに聞いた方がよさそうだな……。
「挫折」の文字が頭を掠め、俺は苦笑いを浮かべるしかなかった。