力強い味方が出来たって感じで、ノートパソコンを見つめ

「これで、この地球のことを知ることが出来ます」

　嬉しそうに、にこりと笑ったトランクスさんを見て、私の胸は小さく跳ねた。

　どうしてか分からない。

　もしかしたら、トランクスさんの笑顔を見るのが、久しぶりだったからかもしれない。

　でも、それは、私がトランクスさんを避けたりしてたからなんだけど……。

　急に、避けてた原因を思い出した私は、こんなふうに、トランクスさんと話してることが、何だかバツ悪く思えてきて、すぐにこの場から離れたくなった。

　視線も段々下がっていって

「あ、えっと……。じゃ、じゃあ、ネットで検索しても分からないことがあれば、また聞いてください」

　私は、トランクスさんの後ろにいる、ベジータさんにも声をかけるふりをして、トランクスさんから完全に視線を逸らすと

「それじゃあ、おやすみなさい……！」

　頭を軽く下げ、自分の部屋がある二階へ戻るため、来た廊下を戻ってた。

　暖色の灯りが反射する、板敷きの廊下を歩きながら

「……もう」

　溜息みたいな声が出た。

　さっきの、胸が跳ねた自分の心が分からなくなる。

　久しぶりだから、ちょっと緊張しちゃっただけだよね……？

　自分の胸に言い聞かせながらも、さっきのトランクスさんの笑顔を思い出すと、胸の奥が温かくなった。

「違うってば」って、首を振りたくなるけど、自分の心が喜んでるのが分かる。

　けど、普通に目を合わせて、何もなかったみたいに話してくれるトランクスさんを思い出すと、胸の奥はスッと冷めていった。