「戻って来て正解だったな」

　庭全体を見渡すと、ブルマたちがまだ、庭にいるのが目に入った。

　当然だが、この状況に身動きが取れず固まっている。

　サイバイマンの相手をする１８号は、そんなブルマたちから遠ざかるように、誰もいない庭の奥へと、サイバイマンを誘導して行った。

　俺は、その状況を見て、すぐにカプセルコーポレーションの庭――トワとミラと思われる、二人の前に下りた。

「父さん！？」
「パパ？！？」

　二人のトランクスの声が、後ろであがるのを聞きながら

「おまえたちがトワとミラか？」

　不気味な気を放つ、赤い二人を見据えると

「あら。あなたが戻って来るなんて、予想外ね」

　女の方が、少し驚いた顔をしてから、薄い笑みを浮かべた。

　その癇に障る顔に、眉間を寄せると

「戻って来たところで、残念だけど、あなたたちに勝ち目はないわよ」

　女は嘲笑うような微笑を浮かべてから

「ミラ。頼んだわ」

　そう言って、隣りに立つ男の、一歩後ろへと下がった。

　こいつが、ミラか――。

　黙って佇む男は、同じ人造人間でも、１７号１８号とはまるで違う、不気味な気配を纏っている。

　カカロットとトランクスから聞いていたとおり、確かに底の見えないパワーを感じる。

　フッ。上等だ。いまの俺に、丁度いい相手だぜ。

　久し振りに、戦い甲斐のあるヤツとやり合える興奮から、口の端を上げ

「本気でいくぞ。覚悟しておくんだな」

　戦闘態勢に入ると、胸の前で腕組みをしていたミラも腕組みを解き、静かに戦闘態勢に入った。

　すると