「……やはりダメだ。ワームホールを通って時間を遡ってしまったせいか、時の界王神様と、通信出来なくなってます……」

　トランクスさんが、表情を曇らせると

「じゃあ、俺たちは当分、ここから帰れんということか」

　ベジータさんは、また眉根を寄せた。

「時の界王神様たちも、きっと俺たちを捜してくれるはずですが、連絡が取れるようになるまで、どのくらいかかるか分かりません……。仕方ありませんが、通信出来るようになるまで、この地球にいるしかないですね……」

「クソッ！　面倒なことになったもんだぜ」

　トランクスさんの言葉に、眉間に深ーい皺を寄せたベジータさんだったけど、その声からは、絶望感は感じなかった。

　それは、トランクスさんも同じで、私は二人の会話を不思議な思いで聞いてた。

　もしかして、二人からしてみれば、別の地球に来たことなんて、大したことじゃないのかな？

　そう思ってると

「あ、おじさんが戻って来た！　さぁ……どうだったんだろ……」

　マコちゃんが、家の方から、ゆったりとした足取りで歩いて来るお父さんに気付いて、声を潜めた。


　
　……こんなに小さかったっけ？

　三ヵ月以上ぶりに帰って来た我が家は、すごく小さく見えた。

　一般的な家と比べると「広い家」な方だと思うんだけど、やっぱり、ブルマさんの家と比べると敵わない。

　かなり、こじんまりとした我が家に、ベジータさんとトランクスさんを迎えるのが、少し恥ずかしくなって

「ど、どうぞ」

　私は、明らかに覇気のない声で、二人に、家に入るよう勧めてた。