チケット・トゥ・パラダイス④
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こんなに喜んでもらえるなら、いくらでも取ってあげたい。
そんなことを思っていると
「コレ……大事にしますね!」
梨子さんは両手で抱えたぬいぐるみを、大事そうに胸元に押し当てた。
その仕草に、俺はまた、何かを期待しそうになり、胸が熱くなった。
梨子さんは、ぬいぐるみが取れて嬉しいだけだ……!
そう言い聞かせても、彼女のはにかんだ横顔からは、いつもとは違う何かを感じてしまい、俺は胸を高鳴らせながら、出口までの道を歩いていた。
時間は午後三時を過ぎた頃で、俺と梨子さんは、帰宅するため、テーマパーク前の通りにあるバス停で、バスを待つことにした。
「バスが来るまで、あと十五分くらいです」
「そうですか」
スマートフォンで時間を確認してくれた梨子さんに笑みを返し、バスを待つ姿勢をとっていると、クイッとシャツの裾を引っ張られる感覚がした。
見ると、梨子さんが俯きながら、俺のシャツの裾を掴んでいて
気分でも悪いんだろうか……!?
心配になり「どうかしましたか?」そう言って顔を覗き込むと、梨子さんは
「あ、あの……歩いて帰りませんか?」
恥ずかしそうに、俺を見つめてきた。
上目遣いの梨子さんにドキリとしながら「え?」と声を漏らした俺だったが、彼女の意図を察すると
「いいですよ」
微笑み頷いていた。
こうして、俺と梨子さんは龍泉寺までの長い道のりを、手を繋ぎながら歩いて帰ったのだった。
そんなことを思っていると
「コレ……大事にしますね!」
梨子さんは両手で抱えたぬいぐるみを、大事そうに胸元に押し当てた。
その仕草に、俺はまた、何かを期待しそうになり、胸が熱くなった。
梨子さんは、ぬいぐるみが取れて嬉しいだけだ……!
そう言い聞かせても、彼女のはにかんだ横顔からは、いつもとは違う何かを感じてしまい、俺は胸を高鳴らせながら、出口までの道を歩いていた。
時間は午後三時を過ぎた頃で、俺と梨子さんは、帰宅するため、テーマパーク前の通りにあるバス停で、バスを待つことにした。
「バスが来るまで、あと十五分くらいです」
「そうですか」
スマートフォンで時間を確認してくれた梨子さんに笑みを返し、バスを待つ姿勢をとっていると、クイッとシャツの裾を引っ張られる感覚がした。
見ると、梨子さんが俯きながら、俺のシャツの裾を掴んでいて
気分でも悪いんだろうか……!?
心配になり「どうかしましたか?」そう言って顔を覗き込むと、梨子さんは
「あ、あの……歩いて帰りませんか?」
恥ずかしそうに、俺を見つめてきた。
上目遣いの梨子さんにドキリとしながら「え?」と声を漏らした俺だったが、彼女の意図を察すると
「いいですよ」
微笑み頷いていた。
こうして、俺と梨子さんは龍泉寺までの長い道のりを、手を繋ぎながら歩いて帰ったのだった。
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