チケット・トゥ・パラダイス④
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写真は左に俺、真ん中にカピバラ、そして右に梨子さんが写っている。
写真の中の梨子さんも、写真に慣れていない俺も笑顔を浮かべていて、悪くない写真だ。
あんな笑顔で写真を撮れたのも、きっと梨子さんのおかげだろう。
肩を寄せ合うように、今日撮った写真を全て見終わった後
「梨子さんは写真を撮るのが上手ですね」
感心すると
「え、そうですか? うーん、よく撮ってるから慣れてるとは思いますけど」
そう言って微笑む梨子さんは、少しだけ得意げに見えた。
「慣れてる」と言われれば、俺たちの地球にいた時も、梨子さんは常にスマホを持ち歩き、写真を撮っていたことを思い出す。
「向こうの地球でも、撮られてましたよね? いい写真は撮れましたか?」
「ふふ、もちろん撮れましたよ!」
にこりと微笑んで答えた梨子さんは、次に「第七宇宙」の地球で撮った写真を見せてくれた。
カプセルコーポレーションでの日々や、西の都の風景が収められた写真を見ていると
「たくさん、撮ったんですけど、心残りがあるんです……」
梨子さんは、残念そうな笑みを浮かべた。
梨子さんが「心残り」といったのは、17号が動物保護官をしているあの島のことだった。
「あの島で写真撮るの忘れてたんです」
あまりに興奮し過ぎて「写真を撮る」という行為自体を忘れていたらしい。
確かに、俺たちでも珍しいと思う生物が多く生息しているのだから、無理もない。
写真の中の梨子さんも、写真に慣れていない俺も笑顔を浮かべていて、悪くない写真だ。
あんな笑顔で写真を撮れたのも、きっと梨子さんのおかげだろう。
肩を寄せ合うように、今日撮った写真を全て見終わった後
「梨子さんは写真を撮るのが上手ですね」
感心すると
「え、そうですか? うーん、よく撮ってるから慣れてるとは思いますけど」
そう言って微笑む梨子さんは、少しだけ得意げに見えた。
「慣れてる」と言われれば、俺たちの地球にいた時も、梨子さんは常にスマホを持ち歩き、写真を撮っていたことを思い出す。
「向こうの地球でも、撮られてましたよね? いい写真は撮れましたか?」
「ふふ、もちろん撮れましたよ!」
にこりと微笑んで答えた梨子さんは、次に「第七宇宙」の地球で撮った写真を見せてくれた。
カプセルコーポレーションでの日々や、西の都の風景が収められた写真を見ていると
「たくさん、撮ったんですけど、心残りがあるんです……」
梨子さんは、残念そうな笑みを浮かべた。
梨子さんが「心残り」といったのは、17号が動物保護官をしているあの島のことだった。
「あの島で写真撮るの忘れてたんです」
あまりに興奮し過ぎて「写真を撮る」という行為自体を忘れていたらしい。
確かに、俺たちでも珍しいと思う生物が多く生息しているのだから、無理もない。