チケット・トゥ・パラダイス④
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小さくて、柔らかい梨子さんの手。
まさか、また彼女とこうして手を繋ぐことが出来るなんて、思いもしなかった。
しかも、あの雨の日のように、俺から一方的に……というわけじゃなく、お互いの手が自然に繋がれたことが嬉しかった。
ただ、俺は梨子さんが、こうして手を繋いでることを、どう思っているのかが気になった。
異性と手を繋ぐ。という行為は、俺の中で普通のことじゃない。
でも、梨子さんにとっては、何でもないことなのかもしれないな……。
そう思うと、手を繋いだだけで舞い上がってる自分が恥ずかしかった。
しかし、隣りで嬉しそうに微笑む梨子さんに
『トランクスさんと出かけられて楽しいなーって思っただけです』
と言われ、何かを期待しそうになっている自分がいる。
でも
そんなはずないだろ……。
俺はフラれたんだぞ。
頭の中から聞こえてきたその声に、淡い期待はすぐに消え失せた。
それでも、この幸せな時間がいつまでも続いて欲しいという欲を消すことは出来ず、俺は彼女の手の感触を確かめるように、繋ぐ手に少しだけ力を込めた。
「見てください! いい感じで撮れてません?」
「ホントですね!」
昼食を終えた後、俺たちはお茶を飲みながら、梨子さんが撮った写真を見ていた。
スマートフォンの画面に映しだされる動物たちに、色鮮やかな鳥たち。
その中でも、俺が一番いいと思った写真は、梨子さんと俺……とカピバラが写った写真だった。
まさか、また彼女とこうして手を繋ぐことが出来るなんて、思いもしなかった。
しかも、あの雨の日のように、俺から一方的に……というわけじゃなく、お互いの手が自然に繋がれたことが嬉しかった。
ただ、俺は梨子さんが、こうして手を繋いでることを、どう思っているのかが気になった。
異性と手を繋ぐ。という行為は、俺の中で普通のことじゃない。
でも、梨子さんにとっては、何でもないことなのかもしれないな……。
そう思うと、手を繋いだだけで舞い上がってる自分が恥ずかしかった。
しかし、隣りで嬉しそうに微笑む梨子さんに
『トランクスさんと出かけられて楽しいなーって思っただけです』
と言われ、何かを期待しそうになっている自分がいる。
でも
そんなはずないだろ……。
俺はフラれたんだぞ。
頭の中から聞こえてきたその声に、淡い期待はすぐに消え失せた。
それでも、この幸せな時間がいつまでも続いて欲しいという欲を消すことは出来ず、俺は彼女の手の感触を確かめるように、繋ぐ手に少しだけ力を込めた。
「見てください! いい感じで撮れてません?」
「ホントですね!」
昼食を終えた後、俺たちはお茶を飲みながら、梨子さんが撮った写真を見ていた。
スマートフォンの画面に映しだされる動物たちに、色鮮やかな鳥たち。
その中でも、俺が一番いいと思った写真は、梨子さんと俺……とカピバラが写った写真だった。