チケット・トゥ・パラダイス②
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植物園を後にし、俺と梨子さんはヤギやモルモットなどの動物たちがいるという広場へと向かっていた。
近付くにしたがい、家族連れの姿が多くなる中
「二人で出掛けるのって、久し振りですね!」
栗色の髪を靡かせ、梨子さんが微笑んだ。
「そうですね、先週もですけど、四人で出掛けることが多いですから」
「真琴さんの兄の知り合い」という設定上、四人で行動することが自然になっていて、梨子さんと二人だけ。というのは不自然に思えた。
一度、百円均一の店に行ったことがあったが、あの日以来、梨子さんと二人きりで出掛けたことはない。
だから、今日二人きりで出掛けるというのは本当に貴重で、この施設のチケットをくれた佐々木さんという人に、俺は感謝の気持ちでいっぱいだった。
ありがとう、佐々木さん……!
会ったこともないその人に、心の中で感謝の言葉を述べていると
「二人で来れて嬉しいです……」
すぐ隣りから聞えた声に俺は「え?」と、思わず足が止まりそうになった。
隣りを歩く梨子さんを見つめれば、はにかんだ表情をしていて、その横顔に胸が跳ねた。
うっかり勘違いしてしまいそうになる彼女の発言に、動揺しはじめている俺をよそに
「あ、広場見えてきましたよ!」
いま言ったことなど気にしていないというふうに、梨子さんは嬉しそうな声をあげると、歩くペースを速めた。
広い原っぱには、ヤギやモルモット、アヒルなどの動物が数種類いて、動物ごとに柵が設けられている。
近付くにしたがい、家族連れの姿が多くなる中
「二人で出掛けるのって、久し振りですね!」
栗色の髪を靡かせ、梨子さんが微笑んだ。
「そうですね、先週もですけど、四人で出掛けることが多いですから」
「真琴さんの兄の知り合い」という設定上、四人で行動することが自然になっていて、梨子さんと二人だけ。というのは不自然に思えた。
一度、百円均一の店に行ったことがあったが、あの日以来、梨子さんと二人きりで出掛けたことはない。
だから、今日二人きりで出掛けるというのは本当に貴重で、この施設のチケットをくれた佐々木さんという人に、俺は感謝の気持ちでいっぱいだった。
ありがとう、佐々木さん……!
会ったこともないその人に、心の中で感謝の言葉を述べていると
「二人で来れて嬉しいです……」
すぐ隣りから聞えた声に俺は「え?」と、思わず足が止まりそうになった。
隣りを歩く梨子さんを見つめれば、はにかんだ表情をしていて、その横顔に胸が跳ねた。
うっかり勘違いしてしまいそうになる彼女の発言に、動揺しはじめている俺をよそに
「あ、広場見えてきましたよ!」
いま言ったことなど気にしていないというふうに、梨子さんは嬉しそうな声をあげると、歩くペースを速めた。
広い原っぱには、ヤギやモルモット、アヒルなどの動物が数種類いて、動物ごとに柵が設けられている。