不思議に思いながら、渡された封筒の中を見ると、そこには地元にあるレジャー施設の入場券が二枚入ってた。

　子供の頃は時々家族で遊びに行ってたけど、大きくなるにつれ、地元過ぎるが故に、いつしか行くことがなくなってた、そんな場所。

　何だ……。ってガッカリした顔をお母さんに向けると

「せっかくもらったんだし、梨子が一緒に行って、ベジータさんとトランクスさんを案内してあげたら？」

　そんな顔しないの。って咎めるような顔をしながら、お母さんが提案してきた。

　ナイス過ぎる提案に

「うん、そうだね！」

　大きく頷いて、私はソファの方に移動してた、トランクスさんとベジータさんの方を振り返り
　
「あの。地元のレジャー施設の入場券があるので、よかったら行きませんか？」

　すぐに二人を誘ってた。

　続けてお母さんも

「せっかく日本に来たのに、お二人ともあまり観光出来てないでしょうから……。よかったら是非、週末にでも行って来てください」

　そう言って二人に勧めると

「いいんでしょうか……」

　トランクスさんがチラッとベジータさんの方を見てから、遠慮がちな声を返してきた。

　きっと、ベジータさんは興味ないだろうな……。

　心の中で苦笑いしてると、トランクスさんとふいに目が合って、ドキッとした。

　恋心が滲み出てくるのを感じて、青い瞳から逃れようとした瞬間、トランクスさんは小さく微笑み

「では、せっかくですし、行ってみようかな。すみませんが、案内をお願い出来ますか？」

　ベジータさんの意見を聞く前に、誘いに応じてくれたのだった。