今日も恋愛
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俺にとっては、胸を熱くするような思い出だが、梨子さんにとっては許し難い思い出となってるに違いない。
いまもこうして、俺の本能的行動で手を繋いでしまっているが、この状態を彼女はどう思っているのだろうか……?
後ろを歩く梨子さんがどんな顔をしているか気になったが、怖くて後ろを振り返ることは出来ず、気付けば龍泉寺に着いていた。
表の門は閉じられていたので、裏口から龍泉寺の敷地に入り、そこで俺は、繋いでいた梨子さんの手を離した。
まだ、機嫌は直ってないだろうな……。
そう思うと、気分はこの雨空のように、しとしとと陰鬱なものになっていく。
玄関の庇の下で傘を閉じ、覚悟を決めて横に並んだ梨子さんを見ると、閉じたピンク色の傘の中から現れた顔は、意外にも柔らかな表情だった。
ここ数日、彼女から発せられていたトゲトゲしい雰囲気は感じられず、ホッと胸を撫で下ろしていると、俺の視線に気付いたらしい梨子さんと目が合った。
勝手に手を繋いだやましさから
「あ、あの! すいませんでした! その……手を繋いだりなんかして……!」
すぐに謝罪の言葉を発すると、俺を見上げていた梨子さんは、すぐに俺から視線を逸らし「あ、うん……」と、はにかんだ表情を見せた。
思いも寄らない反応に、拍子抜けしていると
「迎えに来てくれてありがとうございました。すごく助かりました!」
梨子さんはにこりと微笑み
「ただいまー!」
機嫌良さそうに、家の中へと入って行った。
いまもこうして、俺の本能的行動で手を繋いでしまっているが、この状態を彼女はどう思っているのだろうか……?
後ろを歩く梨子さんがどんな顔をしているか気になったが、怖くて後ろを振り返ることは出来ず、気付けば龍泉寺に着いていた。
表の門は閉じられていたので、裏口から龍泉寺の敷地に入り、そこで俺は、繋いでいた梨子さんの手を離した。
まだ、機嫌は直ってないだろうな……。
そう思うと、気分はこの雨空のように、しとしとと陰鬱なものになっていく。
玄関の庇の下で傘を閉じ、覚悟を決めて横に並んだ梨子さんを見ると、閉じたピンク色の傘の中から現れた顔は、意外にも柔らかな表情だった。
ここ数日、彼女から発せられていたトゲトゲしい雰囲気は感じられず、ホッと胸を撫で下ろしていると、俺の視線に気付いたらしい梨子さんと目が合った。
勝手に手を繋いだやましさから
「あ、あの! すいませんでした! その……手を繋いだりなんかして……!」
すぐに謝罪の言葉を発すると、俺を見上げていた梨子さんは、すぐに俺から視線を逸らし「あ、うん……」と、はにかんだ表情を見せた。
思いも寄らない反応に、拍子抜けしていると
「迎えに来てくれてありがとうございました。すごく助かりました!」
梨子さんはにこりと微笑み
「ただいまー!」
機嫌良さそうに、家の中へと入って行った。