噂の男④
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翌日。
トランクスさんの話しを聞いて、梨子のことが気になった私は、昼休みに梨子のようすを見に行くことにした。
梨子のクラスはピアノ科という専門クラスで、私のクラスである普通科とは階が違う。
なので、普通科のある二階の教室から、ピアノ科がある三階へ行くため階段を上っていると、三階の踊り場で仁美と出くわした。
お互い「「あ」」と声が漏れ、仁美の方が足を止めた。
丁度、階段の傍にあるトイレから、教室に戻るところだったらしく、ハンカチを持つ仁美に
「丁度よかった」
私は手間が省けたとばかりに、仁美の傍まで行くと
「梨子いる?」
幼馴染が教室にいるか確認した。
「うん。いるけど」
仁美はいつもと違い、少し控えめに応えると、続けて
「でも、今日の梨子機嫌悪いから、あんまり絡まない方がいいかもよ」
肩を竦めた。
それを聞いて
まだ機嫌悪いのか……。
眉を寄せたが、目の前にいる女がその原因であることに気付き
おまえが原因だからな!
そうツッコみたいのを抑え「え?」と素知らぬ顔で尋ねると
「ま、機嫌悪い原因は、多分私なんだけどね」
仁美は口角を上げた。
確信犯的な笑みを浮かべる仁美を不審に思い
「あんた、何かしたの?」
仁美を軽く睨むと
「え? うーん、ちょっと確かめたかっただけっていうか」
仁美は今度は、悪戯っぽい笑みを顔中に広げた。
そんな仁美に
「……確かめる?」
訝しんだ目を向けると、仁美は目を丸くし
トランクスさんの話しを聞いて、梨子のことが気になった私は、昼休みに梨子のようすを見に行くことにした。
梨子のクラスはピアノ科という専門クラスで、私のクラスである普通科とは階が違う。
なので、普通科のある二階の教室から、ピアノ科がある三階へ行くため階段を上っていると、三階の踊り場で仁美と出くわした。
お互い「「あ」」と声が漏れ、仁美の方が足を止めた。
丁度、階段の傍にあるトイレから、教室に戻るところだったらしく、ハンカチを持つ仁美に
「丁度よかった」
私は手間が省けたとばかりに、仁美の傍まで行くと
「梨子いる?」
幼馴染が教室にいるか確認した。
「うん。いるけど」
仁美はいつもと違い、少し控えめに応えると、続けて
「でも、今日の梨子機嫌悪いから、あんまり絡まない方がいいかもよ」
肩を竦めた。
それを聞いて
まだ機嫌悪いのか……。
眉を寄せたが、目の前にいる女がその原因であることに気付き
おまえが原因だからな!
そうツッコみたいのを抑え「え?」と素知らぬ顔で尋ねると
「ま、機嫌悪い原因は、多分私なんだけどね」
仁美は口角を上げた。
確信犯的な笑みを浮かべる仁美を不審に思い
「あんた、何かしたの?」
仁美を軽く睨むと
「え? うーん、ちょっと確かめたかっただけっていうか」
仁美は今度は、悪戯っぽい笑みを顔中に広げた。
そんな仁美に
「……確かめる?」
訝しんだ目を向けると、仁美は目を丸くし