スゥイート・オクトーバー②
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そうとも知らず、梨子さんを抱え、家まで帰って来てしまったのだから、梨子さんが不機嫌になるのは当然のことだ。
もう一度二階へと続く階段を見上げ、後悔していると
「ああ、それにしてもタイミング悪いわね。今日、みんな出掛けてて、私だけじゃない」
困ったというふうに、菜奈さんはふぅ。と息を吐き
「解熱剤あったっけ?」
独り言を呟くと、回れ右をし、リビングの方へ歩きだした。
俺は後ろ髪を引かれるように、階段を上った先を見つつ、リビングに戻って行く菜奈さんの後に続いた。
リビングに戻ると、菜奈さんはクローゼットを開けて、そこから救急箱を出した。
年季の入った木製の箱が、この家族の歴史を物語ってるように感じる。
菜奈さんは、救急箱をローテーブルの上に置くと箱を開け、すぐに目当ての解熱剤を探しはじめた。
すぐに「あったあった」と言って、中から白い箱と袋を取り出すと、菜奈さんは
「あ。その前に、ポカリ飲ませた方がいいか」
その二つを持ったまま、キッチンへと入って行った。
熱で辛そうな梨子さんのために、何かしたいとは思うが、出る幕がなさそうで、歯痒い思いで突っ立っていると
「とりあえず、これだけあればいいでしょ」
ビニールの袋を持った菜奈さんが、キッチンから出て来た。
そして
「悪いんだけど、これ、梨子の部屋に持って行ってくれない?」
菜奈さんは持っていたビニール袋を、俺に差し出すと「頼むわね」そう言って悪戯っぽい笑みを浮かべた。
もう一度二階へと続く階段を見上げ、後悔していると
「ああ、それにしてもタイミング悪いわね。今日、みんな出掛けてて、私だけじゃない」
困ったというふうに、菜奈さんはふぅ。と息を吐き
「解熱剤あったっけ?」
独り言を呟くと、回れ右をし、リビングの方へ歩きだした。
俺は後ろ髪を引かれるように、階段を上った先を見つつ、リビングに戻って行く菜奈さんの後に続いた。
リビングに戻ると、菜奈さんはクローゼットを開けて、そこから救急箱を出した。
年季の入った木製の箱が、この家族の歴史を物語ってるように感じる。
菜奈さんは、救急箱をローテーブルの上に置くと箱を開け、すぐに目当ての解熱剤を探しはじめた。
すぐに「あったあった」と言って、中から白い箱と袋を取り出すと、菜奈さんは
「あ。その前に、ポカリ飲ませた方がいいか」
その二つを持ったまま、キッチンへと入って行った。
熱で辛そうな梨子さんのために、何かしたいとは思うが、出る幕がなさそうで、歯痒い思いで突っ立っていると
「とりあえず、これだけあればいいでしょ」
ビニールの袋を持った菜奈さんが、キッチンから出て来た。
そして
「悪いんだけど、これ、梨子の部屋に持って行ってくれない?」
菜奈さんは持っていたビニール袋を、俺に差し出すと「頼むわね」そう言って悪戯っぽい笑みを浮かべた。