「あら、トランクス。あなたはここに残ったの？　勘のいいこと」　

　妙に艶のある声が、空から聞こえてきた。

　来た――！

　声がした方を見上げると、トワとミラが、宙に浮いていて

「やはり現れたな！」

　トランクスさんがそう叫ぶと、二人は宙から庭の方に、スーッと下りて来た。

　その時、一瞬トワと目が合い、狙いが私だってことに気付いた。　

　庭に下り立ち、微笑を浮かべるトワとミラを見て、梨子やブルマさんたち同様、私も後退りそうになったが、何とかその場に止まり、梨子たちと距離を取った。

　狙いが自分だと分かったからには、関係のない人たちを、また、巻き込むわけにはいかない。

　私は動かず、あいつ等が襲って来た時、どう動くべきかを考えた。

　しかし、四ヵ月も悟空さんたちと気の修行をしたのに、悟空さんたちのように、舞空術で速く飛べるわけでもなく、バリアの方も、まだ一度も出来たことがない。

　結局、自分の身すら守れない自分に嫌気が差し

　くそっ……！　何の為に修行してたんだよ……！

　自分を詰っていると、トワが杖で叩いた地面から、緑色をした生命体が五体、湧き出てきた。

　っ！？　何だアレ……！　気持ち悪っ！！

　ゾっとしてると、いきなり、その緑色の生命体が一体、１８号さんに襲い掛かり、戦いがはじまった。

　私たちを巻き込まないように、緑色の生命体を、庭の奥へと殴り飛ばした１８号さんを、目で追っていると
　
「父さん？！」
「パパ？！」

　トランクス二人の声がして、そっちに視線を動かすと、ベジータさんが、トワたちと対峙していた。