ホリデー④
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「焦らなくても、あいつ等はきっと、私があの穴に呑み込まれた時点で、カプセルコーポレーションから撤退したと思いますよ」
心配するな。とでも言うように、視線を遠くした。
見つめる先には「美しい山」の模範とも言えそうな、左右の稜線が整った山がある。
あれが「富士山」とかいう山か……。
チラッとそんなことを思いながら
「どうしてそう思う」
根拠を尋ねた。
すると、真琴の黒い目が一瞬鋭く光り
「あいつ等の狙いが、私が持つポメ姫の力だけだからです」
説得力のある答えが返ってきた。
確かに、トワとミラは現われはするが、いつも真琴だけを狙っている……。
「ということは、おまえの持つ力を求めて、今度はこの世界に現れるということか!?」
ミラとかいう野郎と戦えるかもしれん!
そんな希望が見え、気持ちが昂った。
が。
「いや。それはどうでしょう」
限りなく否定に近い言葉が、俺の希望を打ち消した。
「どういうことだ?」
いつの間にか、並んで歩いていた真琴の横顔を窺うと
「あいつ等、私がどこにいるか分からないんじゃないかと思うんです」
真琴は歩みを止めて、前方にある山を遠い目で見た。
「分からないだと? あの穴はトワが創り出したものだろう」
訝しむ俺に
「トワは、私を時空の狭間に閉じ込めるって言ってました。でも、私たちは自分の住む地球に帰って来た……。これって、あいつ等にとって想定外のことが起きたんじゃないかと思うんです」
真琴は考えを口にした。
心配するな。とでも言うように、視線を遠くした。
見つめる先には「美しい山」の模範とも言えそうな、左右の稜線が整った山がある。
あれが「富士山」とかいう山か……。
チラッとそんなことを思いながら
「どうしてそう思う」
根拠を尋ねた。
すると、真琴の黒い目が一瞬鋭く光り
「あいつ等の狙いが、私が持つポメ姫の力だけだからです」
説得力のある答えが返ってきた。
確かに、トワとミラは現われはするが、いつも真琴だけを狙っている……。
「ということは、おまえの持つ力を求めて、今度はこの世界に現れるということか!?」
ミラとかいう野郎と戦えるかもしれん!
そんな希望が見え、気持ちが昂った。
が。
「いや。それはどうでしょう」
限りなく否定に近い言葉が、俺の希望を打ち消した。
「どういうことだ?」
いつの間にか、並んで歩いていた真琴の横顔を窺うと
「あいつ等、私がどこにいるか分からないんじゃないかと思うんです」
真琴は歩みを止めて、前方にある山を遠い目で見た。
「分からないだと? あの穴はトワが創り出したものだろう」
訝しむ俺に
「トワは、私を時空の狭間に閉じ込めるって言ってました。でも、私たちは自分の住む地球に帰って来た……。これって、あいつ等にとって想定外のことが起きたんじゃないかと思うんです」
真琴は考えを口にした。