企みが上手くいったとばかりに、笑みを深くするトワに

「そうはさせるか！」

　俺はそう叫ぶと、ワームホールに呑み込まれて行く真琴さんを助けるため、地を蹴った。

　だが、次の瞬間――。

　強い力で左腕を掴まれた俺は、真琴さんのいる場所とは反対方向へ、勢いよく投げ飛ばされた。

　ヒューーンと、空を切る音が耳元でしたかと思うと、次には全身に強い衝撃と、バキバキバキッ……！　と庭の木々をなぎ倒す音、そして、土埃が激しく舞い上がるさまが、僅かに開いた目に映った。

　何とか力を込め、飛ばされた身体を停止させたが、すぐ目の前にミラが迫って来ていて、俺はすぐさま腕をクロスし、ミラの拳を受け止めた。

　重たい拳を受け止め

「邪魔をするな！！」

　そう叫んで、超サイヤ人へと変身し、ミラを弾き飛ばすと、ミラは「グッ！」と低い唸り声を上げ、離れて行った。

　その隙を見て

　真琴さんを、ワームホールから救い出さなければ……！
　
　再び、真琴さんの救出に向かおうとするも

「行かせはしない！」

　すぐに戻って来たミラが、攻撃を仕掛けてきた。

「くそっ！」

　真琴さんに近付かせないようにするミラに、ここは自分ではなく、トランクスたちを頼ろうとしたが、トワは新たなサイバイマンたちを誕生させ、トランクスたちにけしかけていた。

　くそっ！　これじゃあ、真琴さんを助けられない！！

　奥歯を噛み締めていると、大きな気が段々こちらに近付いて来ていることに気付いた。