再開と秋組公演
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「脅迫状…!?」
第2話
先週、旧友のいづみと邂逅し、今日は彼女から、劇団のことで相談がある、と言われて天鵞絨町でランチ。彼女は頼んだカレーランチを口にしながらとんでも発言をした。その言葉に私はトマトクリームパスタを食べていた手を止める。
「だ、大丈夫なの?それ…」
「うーん…とりあえず質の悪いイタズラってことで放置することになったんだけどね…」
「あんまり続くようなら被害届も出した方がいいかもね。聞く限りでは二つの公演を成功させた事ぐらいだし…」
「そうなんだよね…GOD座とちょっとした対立みたいなのはあっても、まだまだ弱小のうちに脅迫するまでとは思えないし…」
「まぁ考えすぎても良くないよ。それこそ相手の思うつぼだし。でも少しの間は出来るだけ一人での行動はしない方がいいかもね。今日も送るよ」
「えぇっ?そこまでしなくても大丈夫でしょ」
「いづみは主宰であり総監督で、そして女なんだから。用心して損はないよ」
そうなのかなぁ…、と未だに納得いかなそうな彼女に、そうなの、と結論付けて再びパスタを食べる手を進める。脅迫、か。大事にならないといいけど。
「あ、そうだ。今度の公演はいつ?私も観に行ってみたい」
「本当!?まだ一か月先なんだけどね。綾奈には一番いい席用意しとく!」
「あはは!やったー知り合い特典キタコレ~」
「その言い方めっちゃ至さんだ」
至さん?、春組の団員だよ。
彼女の口から劇団の話を聞くのは好きだ。彼女はとっても幸せそうに話をする。劇団が再始動してからまだ半年ちょっとらしいけど彼女たちの間には確かに絆があるのが分かる。
気付けば長い間、話をしていた。そろそろ帰ろうか、と席を立ち、いづみを送るべくMANKAI劇場に足を進める。意外と行くのは初めてだったりする。男所帯だから不便なことがあったら相談してね、と言っても、今のところないな~、と返答。いづみさん逞し過ぎ。
「ん?監督ちゃんじゃん」
「あ、万里くん。学校帰り?おかえり」
「おー。監督ちゃんは?出掛けてたのか」
「うん。あ、高原綾奈さん。中学からの友達なんだ」
「なる。摂津万里ッス」
「こんばんは、高原です。よろしくね」
後ろからいづみを呼ぶ声に振り向けばそこには制服を身にまとった容姿の整った男子高校生。背も高いし、それに華もあるからすごく舞台映えしそうだ。まぁ、要約するとイケメン。これに尽きる。
帰るところは一緒だから、といづみを間に挟んで再び歩き出す。摂津くんに任せて帰っても良かったけど、それはなんだか押し付けるようで嫌だった。
今日の夕飯談義が始まったところで意気揚々にいづみが、カレーだよ!、と言い放ち摂津くんはげんなりした様子。いや、まって私の記憶違いじゃなければ先週も皆木くんにカレーって言ってた気がするし、そもそも貴方お昼もカレーランチ食べてましたよね?
「お店で食べるのもいいけど本格的にスパイス使ったシーフードカレーが食べたいの!」
「いや、うめぇけどさ…」
「…いづみいつの間にカレー大好きマンになってたの…」
「あ、語る?語っちゃうよ私」
「や、いいです」
「マジ勘弁」
思わず私と同じ表情をした摂津くんと目があって二人して笑った。いづみのカレー談義は始まっていた。聞いちゃいねぇ。
「あ、着いたね。ここがMANKAI劇場かぁ」
「うん。来月の公演楽しみにしててね。稽古もどんどん良くなってるから」
「なに?綾奈さん公演観にくんの?」
「そのつもり。楽しみにしてるね。演劇見るの好きなんだ」
「へ~…俄然やる気出たわ」
「それは何より。顔見知りが来るってわかるとやる気出るよね」
つーか夕飯も食ってけば?俺送るし、という摂津くんの言葉にいづみも賛同して、断る間もなく、腕を振るうね!、と言われてしまえば何も言えずにお邪魔することに。この後に予定があった訳でもなかったし、素直に嬉しいし。
お邪魔します、と靴を脱いで上がれば、おかえり監督、とまたもや別の声。そうだよね、大所帯なんだからエンカウント率は高いよね。それにしても出迎えてくれた彼もイケメンだ。ベージュのインナーカラーを入れた髪が良く似合ってる。
聞くまでもなく彼はいづみにお熱らしい。一応客人の私には目もくれず、なんで摂津くんと一緒なの、と問い詰めていた。それを軽くかわすいづみも慣れた様子だった。だからいづみさん逞し過ぎィ。
「ただいま。って、あれ。何やってんの」
「あー至さん、おつッス。今日は早いじゃん」
「定時で即退社してきた」
「なる。…あ、この人、監督ちゃんの友達の綾奈さん。夕飯食ってくから」
「へぇ、そうなんだ。茅ヶ崎至です。よろしくね」
「お邪魔します。高原綾奈です」
未だに靴は脱いではいたものの玄関にいた私たちの後ろから新たな帰宅者。これまたイケメンでびっくりした。というか至さんってあれだ。さっきいづみが私の話し方を聞いて似てるって言った人。こんなにテンプレみたいな王子様タイプでもキタコレとか使うんだ。眩しくて直視できないレベルのイケメンだ。こんな中で生活してるいづみ強すぎ。
いい加減突っ立ってんなよ、という摂津くんの声に、ごめんね、と謝って奥に足を進めるいづみに付いていく2カラーの彼。その姿に突っ込まないということはどうやらこれは日常風景らしい。楽しそうで何より。
「てか綾奈さんって監督ちゃんとタメなんだろ?何の仕事してんの?モデル?」
「んな訳。普通に会社員だよ、医療関係の。職業聞くときはそう言うのが今の口説き文句なの?」
「ちげーよ、普通に思ったし。綾奈さんスタイルいいし美人じゃん」
「それを摂津くんが言っちゃうのか~」
「まぁ、俺なんで」
「イケメンだから許す」
談話室に通されて夕飯の支度をするいづみを待つ間は摂津くんが話し相手になってくれた。いづみの手伝いをしようかと思ったけど、その役目はいづみラブの彼が担ってくれそうだったので大人しく腰を下ろした。今度カレーに合うチャイでも作ってもってきてあげよう。
ヤンキーちっくな摂津くんだけど思っていたより接しやすくて話しやすかった。流石自称で人生スーパーウルトライージーモードだと言うだけある。コミュ能力まで高い。
茅ヶ崎さんは一度着替えに部屋に戻ってから少しして携帯片手に戻ってきた。部屋着だとかなりラフというか印象が変わる。前髪も上げてちょんまげになってるし。さっきよりちょっと親しみやすくなった。とは言えずっと携帯いじってるから話そうとは思わないけども。邪魔しちゃ悪いし。
「つか俺結構綾奈さんタイプだわ」
「こうして摂津万里は世の数々の女性を虜にしていくのだった。~完~」
「NEO先生の次回作にご期待ください」
「終わらせてんじゃねーよ!つか至さんもノるな!!」
「おつ(笑)」
「笑って言えよ!!真顔じゃねーか!」
正直めっちゃ爆笑してる、といたずらっ子のような表情を浮かべる茅ヶ崎さんと心底疲れるとでも言いたげな摂津くん。どうやらここの二人は結構が仲がいいらしい。というより茅ヶ崎さんがノってくるとは意外だった。私も思わず口元を抑えてフフッと笑う。
「高原さんだっけ。めっちゃ笑ったわGJ」
「茅ヶ崎さんの打ち切り感満載な煽りもGJでしたよ」
「ざけんなマジで…」
「アハハ!ごめんごめん」
「…可愛いから許す」
「万里チョロ」
「うっせーすよ至さん」
これから煮込むのであと1時間ぐらい待ってくださいね~、と言ういづみの言葉に了承の意を返して夕飯までの時間を有意義に過ごした。ちなみにいづみの後ろについて回っている彼は碓氷真澄くんというらしい。高校生だって。肉食系だね。
20170723
第2話
先週、旧友のいづみと邂逅し、今日は彼女から、劇団のことで相談がある、と言われて天鵞絨町でランチ。彼女は頼んだカレーランチを口にしながらとんでも発言をした。その言葉に私はトマトクリームパスタを食べていた手を止める。
「だ、大丈夫なの?それ…」
「うーん…とりあえず質の悪いイタズラってことで放置することになったんだけどね…」
「あんまり続くようなら被害届も出した方がいいかもね。聞く限りでは二つの公演を成功させた事ぐらいだし…」
「そうなんだよね…GOD座とちょっとした対立みたいなのはあっても、まだまだ弱小のうちに脅迫するまでとは思えないし…」
「まぁ考えすぎても良くないよ。それこそ相手の思うつぼだし。でも少しの間は出来るだけ一人での行動はしない方がいいかもね。今日も送るよ」
「えぇっ?そこまでしなくても大丈夫でしょ」
「いづみは主宰であり総監督で、そして女なんだから。用心して損はないよ」
そうなのかなぁ…、と未だに納得いかなそうな彼女に、そうなの、と結論付けて再びパスタを食べる手を進める。脅迫、か。大事にならないといいけど。
「あ、そうだ。今度の公演はいつ?私も観に行ってみたい」
「本当!?まだ一か月先なんだけどね。綾奈には一番いい席用意しとく!」
「あはは!やったー知り合い特典キタコレ~」
「その言い方めっちゃ至さんだ」
至さん?、春組の団員だよ。
彼女の口から劇団の話を聞くのは好きだ。彼女はとっても幸せそうに話をする。劇団が再始動してからまだ半年ちょっとらしいけど彼女たちの間には確かに絆があるのが分かる。
気付けば長い間、話をしていた。そろそろ帰ろうか、と席を立ち、いづみを送るべくMANKAI劇場に足を進める。意外と行くのは初めてだったりする。男所帯だから不便なことがあったら相談してね、と言っても、今のところないな~、と返答。いづみさん逞し過ぎ。
「ん?監督ちゃんじゃん」
「あ、万里くん。学校帰り?おかえり」
「おー。監督ちゃんは?出掛けてたのか」
「うん。あ、高原綾奈さん。中学からの友達なんだ」
「なる。摂津万里ッス」
「こんばんは、高原です。よろしくね」
後ろからいづみを呼ぶ声に振り向けばそこには制服を身にまとった容姿の整った男子高校生。背も高いし、それに華もあるからすごく舞台映えしそうだ。まぁ、要約するとイケメン。これに尽きる。
帰るところは一緒だから、といづみを間に挟んで再び歩き出す。摂津くんに任せて帰っても良かったけど、それはなんだか押し付けるようで嫌だった。
今日の夕飯談義が始まったところで意気揚々にいづみが、カレーだよ!、と言い放ち摂津くんはげんなりした様子。いや、まって私の記憶違いじゃなければ先週も皆木くんにカレーって言ってた気がするし、そもそも貴方お昼もカレーランチ食べてましたよね?
「お店で食べるのもいいけど本格的にスパイス使ったシーフードカレーが食べたいの!」
「いや、うめぇけどさ…」
「…いづみいつの間にカレー大好きマンになってたの…」
「あ、語る?語っちゃうよ私」
「や、いいです」
「マジ勘弁」
思わず私と同じ表情をした摂津くんと目があって二人して笑った。いづみのカレー談義は始まっていた。聞いちゃいねぇ。
「あ、着いたね。ここがMANKAI劇場かぁ」
「うん。来月の公演楽しみにしててね。稽古もどんどん良くなってるから」
「なに?綾奈さん公演観にくんの?」
「そのつもり。楽しみにしてるね。演劇見るの好きなんだ」
「へ~…俄然やる気出たわ」
「それは何より。顔見知りが来るってわかるとやる気出るよね」
つーか夕飯も食ってけば?俺送るし、という摂津くんの言葉にいづみも賛同して、断る間もなく、腕を振るうね!、と言われてしまえば何も言えずにお邪魔することに。この後に予定があった訳でもなかったし、素直に嬉しいし。
お邪魔します、と靴を脱いで上がれば、おかえり監督、とまたもや別の声。そうだよね、大所帯なんだからエンカウント率は高いよね。それにしても出迎えてくれた彼もイケメンだ。ベージュのインナーカラーを入れた髪が良く似合ってる。
聞くまでもなく彼はいづみにお熱らしい。一応客人の私には目もくれず、なんで摂津くんと一緒なの、と問い詰めていた。それを軽くかわすいづみも慣れた様子だった。だからいづみさん逞し過ぎィ。
「ただいま。って、あれ。何やってんの」
「あー至さん、おつッス。今日は早いじゃん」
「定時で即退社してきた」
「なる。…あ、この人、監督ちゃんの友達の綾奈さん。夕飯食ってくから」
「へぇ、そうなんだ。茅ヶ崎至です。よろしくね」
「お邪魔します。高原綾奈です」
未だに靴は脱いではいたものの玄関にいた私たちの後ろから新たな帰宅者。これまたイケメンでびっくりした。というか至さんってあれだ。さっきいづみが私の話し方を聞いて似てるって言った人。こんなにテンプレみたいな王子様タイプでもキタコレとか使うんだ。眩しくて直視できないレベルのイケメンだ。こんな中で生活してるいづみ強すぎ。
いい加減突っ立ってんなよ、という摂津くんの声に、ごめんね、と謝って奥に足を進めるいづみに付いていく2カラーの彼。その姿に突っ込まないということはどうやらこれは日常風景らしい。楽しそうで何より。
「てか綾奈さんって監督ちゃんとタメなんだろ?何の仕事してんの?モデル?」
「んな訳。普通に会社員だよ、医療関係の。職業聞くときはそう言うのが今の口説き文句なの?」
「ちげーよ、普通に思ったし。綾奈さんスタイルいいし美人じゃん」
「それを摂津くんが言っちゃうのか~」
「まぁ、俺なんで」
「イケメンだから許す」
談話室に通されて夕飯の支度をするいづみを待つ間は摂津くんが話し相手になってくれた。いづみの手伝いをしようかと思ったけど、その役目はいづみラブの彼が担ってくれそうだったので大人しく腰を下ろした。今度カレーに合うチャイでも作ってもってきてあげよう。
ヤンキーちっくな摂津くんだけど思っていたより接しやすくて話しやすかった。流石自称で人生スーパーウルトライージーモードだと言うだけある。コミュ能力まで高い。
茅ヶ崎さんは一度着替えに部屋に戻ってから少しして携帯片手に戻ってきた。部屋着だとかなりラフというか印象が変わる。前髪も上げてちょんまげになってるし。さっきよりちょっと親しみやすくなった。とは言えずっと携帯いじってるから話そうとは思わないけども。邪魔しちゃ悪いし。
「つか俺結構綾奈さんタイプだわ」
「こうして摂津万里は世の数々の女性を虜にしていくのだった。~完~」
「NEO先生の次回作にご期待ください」
「終わらせてんじゃねーよ!つか至さんもノるな!!」
「おつ(笑)」
「笑って言えよ!!真顔じゃねーか!」
正直めっちゃ爆笑してる、といたずらっ子のような表情を浮かべる茅ヶ崎さんと心底疲れるとでも言いたげな摂津くん。どうやらここの二人は結構が仲がいいらしい。というより茅ヶ崎さんがノってくるとは意外だった。私も思わず口元を抑えてフフッと笑う。
「高原さんだっけ。めっちゃ笑ったわGJ」
「茅ヶ崎さんの打ち切り感満載な煽りもGJでしたよ」
「ざけんなマジで…」
「アハハ!ごめんごめん」
「…可愛いから許す」
「万里チョロ」
「うっせーすよ至さん」
これから煮込むのであと1時間ぐらい待ってくださいね~、と言ういづみの言葉に了承の意を返して夕飯までの時間を有意義に過ごした。ちなみにいづみの後ろについて回っている彼は碓氷真澄くんというらしい。高校生だって。肉食系だね。
20170723
