銀魂DEシンデレラ【ALL】
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「あー昨日のご馳走は旨かったアル!」
「最高級品でしたからねィ」
意地悪な姉たちは昨日のことを自慢しましたが、ご馳走にがっつく姉たちの姿を見ていたシンパチは何も言わずに生暖かい目で見守っていました。
「ぴんぽーん」
「ハーイ!…って、うちのチャイムの音ってこんなだったかな……」
玄関に行ってみると、一昨日も来たやる気のない従者が立っていました。
「ぴんぽーん。娘さんを出してくださーい」
「口で言ってんのかいィイ!!そこ!そこにチャイムあるだろ!」
「マヨコ探してんだよ。家にいる若い娘をみんな出しな」
「マヨコじゃねェよ。メガネだメガネ」
従者の後ろから出てきたのは、昨日踊った王子様。
「あ…(昨日の変な王子だ)」
「あのさァ、そのマヨコがこのガラスの靴落としてったんだって」
そう言って、従者は何だかヌルヌルしていて油っぽいガラスの靴を取り出しました。
「こいつァ俺の落とし物でさァ」
「違うネ!昨日まで私の持ち物だったアル」
姉二人はバチバチと火花を散らし、取っ組み合いの喧嘩を始めました。
「ちょ、二人とも!落ち着きなさい!!」
母であるイサオさんも仲裁に入りますが、王国最強の二人と言っても過言ではない二人。そう簡単には止まるはずはありません。
「そこの貧乏っぽい格好したお前、」
「…認めたくないけど、僕のことですか?」
「この場に貧乏面してるやつはお前しかいないでしょうよ。これさァ、この国の娘はみんな履いて確かめてるんだよね。とゆーことで、キミも履いて」
「はいはい…」
シンパチがヌルッとしたガラスの靴に足を入れると…なんということでしょう!気持ち悪いほどピッタリフィットしました。
「あれ?何でこんな小娘が?」
「アレですよ、磨けば光るんじゃね?的な素材なんです。僕は」
「お前が、昨日の…」
王子はシンパチの前に跪き、手をとってキスをしました。
「俺と、結婚してもらえますか?」
「王子様…」
「マヨネーズ王国の姫、メガネよ…!」
「…は?」
「早速マヨネーズ王国につれてってくれ!」
「ハァアァァア!?」
王子様は何を勘違いしたのか、シンパチをマヨネーズ王国の姫だと思ったようです。
こうして姫の座まで上り詰めたシンパチのお話は、「シンデレラストーリー」ならぬ「マヨネーズストーリー」となって後々まで語られることになりました…。
「ちょっと待てェエェ!!」
→ざんげのおへや→