銀魂DEシンデレラ【ALL】
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マヨネーズの妖精にお礼を言ってお城に入ると、そこには見たこともないような料理がたくさん並んでいました。
「あ、しまった!タッパー持ってくるんだった…」
妙に貧乏臭いことを思いながらバクバク食べていると、向こうにも脇目も振らずバクバク食べている姉2人を発見しました。
「あー恥ずかしい…身内と思われないようにしよっと……」
姉たちの必死の形相が怖くなったシンパチは、ビュッフェ台から離れてボーッとすることにしました。
「…お前」
「アンタは、王子様…?」
テラスでボケッとしてたら頭に王冠をのせた瞳孔開き気味な王子様に声をかけられました。
「芳しい香りに誘われてやって来たが…お前、名は?」
「…僕からはマヨネーズの臭いしかしないと思うんですが。僕はシンパチと申します」
「そうか…メガネ、一曲踊ってくれ」
「名前教えたのにあえてメガネって呼ぶのかよ!!いいですけど、僕なんだかヌルヌルしますよ」
ツッコミ所満載な王子様でしたが、シンパチは踊ってやることにしました。
途中、ヌルヌルしすぎて何回も転びそうになりましたが、何とか持ちこたえて一曲躍り終えることができました。
ホッとして時計を見ると、何と12時1分前。
王子様に元のみすぼらしい姿を見せる訳にもいかず、シンパチはお城を飛び出しました。
「あ、テメェ逃げんな!」
「サヨーナラ、王子様!」
「待てゴルァアァァア」
「エェエエェ!?」
シンパチは一生懸命走りましたが、王子様はかなりの俊足で追い付かれそうになりました。
階段のところで王子様がシンパチの肩を掴もうとしたとき、ヌルヌルだったシンパチは派手に滑り、階段を転げ落ちました。
「いててててて!」
その時にシンパチはガラスの靴を落としてしまいましたが、そんなことは気にせず走って飛び出していきました。