俺の彼女を紹介します【土方】
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午後2時半、俺はいつものルートで市中見廻りに出掛ける。
攘夷浪士の取り締まりなどで遅れることもあるが、屯所に戻る前に必ずある茶屋に寄る。もちろん目当てはただひとつ…。
『あ!土方さん!!今日も来てくださったんですね』
「まぁな」
この茶屋で働く、言わば看板娘のナマエ…去年の秋に俺から告白して付き合い始めている。ニッコリ微笑む顔はそんじょそこらのアイドルにも負けねェ可愛さだ!可愛くて優しくて気立ての良いナマエは江戸でもちょっとした評判であり、まさか俺なんかと付き合ってもらえるなんてちっとも思っちゃいなくて、ダメ元での告白をすんなり受け入れてもらって拍子抜けしたのを今でも覚えている。
まァそんだけ可愛いんだから仕方ねェが…この茶屋はいつでも野郎共でいっぱいだ。ちょ、そこのオヤジ!ナマエのことヤらしい目で見てんじゃねェぞ!!斬るぞゴルァ!!!
『土方さん、何してるんですか?刀なんて抜いちゃって…』
「ん、いや何も…」
エロオヤジを成敗してやろうと抜刀したら、店の奥からナマエが現れたので刀を鞘に戻した。ナマエはお茶を俺に渡して隣に腰掛けた。
「オイ、俺ばっかにかまってていいのかよ」
『あはは!だってもうお店のお団子が売り切れちゃったんですよ』
「…マジでか」
周りの野郎共のテーブルを見ると、山程の串が散乱していた。どんだけ食べてんだよ!ナマエの気を引こうったってそうはいかねェぞ!!!ナマエは俺の彼女だからな、ふはははは!
『土方さんだけですよ?毎日おいでになるのは』
「そりゃそうだ、毎日団子食ってたら金がなくなるからな」
『土方さんはいつもお茶だけですもんね。甘いもの苦手なんですか?』
「マヨがあれば何でも食べれる」
『何ですか、ソレ』
そう言ってクスクス笑うナマエは本当に可愛くて、こんなに別嬪な娘が俺の彼女だなんて…本音を言えば未だに信じられん。
俺がジッと見つめているのに気付いたのか、ナマエは顔を赤くして『な、何ですか!?』と言った。
「いや、俺の彼女は可愛いなァ…と思っ……って何言ってんだ俺!!!?」
『か、可愛っ…!!?』
自分でも驚くくらい普通に、さっき考えてたことを言えた。しかしそれ以上に驚いていたのはナマエ本人で、赤かった顔を更に赤くして、持っていた盆で顔を隠していた。その隙間から見える照れまくっているナマエの顔がまた可愛くて…この時間を物凄く幸せに感じる。
こうやってナマエにたくさんの幸せをもらってるんだから、この先俺がナマエにたくさんの幸せを贈ろうと思った。
俺の彼女を紹介します
(照れんなよ、もっと顔見せろ)
(ちょ、やめてください!!恥ずかしいですからっ)
(…その仕草もまた可愛い……!)
はい、唯さまリクエストの「彼女溺愛トシくん」(のつもり)でした~……ひいいゴメンなさい!!!何か微妙にSに目覚めてますよね、こんなのトシくんじゃない…。
こんな感じでよろしければ捧げさせていただきますっ。
2008.4.17 愛紗