三夢
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『ひ、土方さん!』
俺は仕事を終えた後、昨日と同じ行動をとっていた。つまり、スナックに行ったということ。財布には再び半月分の給料が入り、昨日と今日で1ヶ月分の給料が飛んだかと思うとなんだか泣けてくる。そんな思いまでして、なぜスナックに行くのかというと……
「お、鈴。どーしたんだそんなに急いで」
息を切らしながら俺のところまで走ってきた、この女がいるからだ。
『ひ、土方さんが…土方さんが入店する姿が見えたので……1秒でも早く、行かなきゃって…』
この女はなんでこうも可愛らしいことを言い出すんだろうか。息も絶え絶えに絞り出された言葉は飛び上がるほど嬉しかったが、やっぱり素直じゃねェ俺は意地の悪いことを言う。
「俺がお前を指名するかどうか、まだわかんねーだろ」
その言葉を聞いた鈴は、ハッとした顔をして『そうですね…』と言いながら控え室に戻ろうとしていた。
トボトボ歩く後ろ姿がまた可愛くて、フッと笑って声をかけた。
「バカ、俺の指名はお前に決まってんだろーが」
三夢 土方十四郎の想い