四夢
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土方さんは本当に優しい人だ。ここに勤めるようになって仲良くなった妙ちゃんによると、巷では「鬼の副長」なんて呼ばれてるらしいけど…私には全然そんな風には思えない。
だってほら、昨日のことについて何も文句言わないし。ホント、もう来てくれなかったらどうしようかと思った…!
作ったお酒を差し出して、土方さんが飲んだのを確認してから一声かける。
『どうですか、土方さん』
すると土方さんは喉を鳴らしてもう一口飲み、「まぁまぁだな」なんてニヤリと笑いながら言った。その顔を見て、私も自然と笑顔になった。
さっきは「責任取れ」って言われて焦ったけど、美味しいお酒を作れって…きっと驚いてる私を見て楽しんでたんだろうな。たまに出る意地悪な発言や、フッと見せる小さな笑顔…
全部全部大好きです。土方さん。
決して届かないこの想いは、きっと死ぬまで…ううん、死んでも忘れません。絶対に消えませんよ、土方さん。
<hr />短期連載第四話。
届かないこの気持ち。
2008.8.22 春日愛紗