出会いは突然
買い物を済ませた後、[#dn=2#]の家に帰るともう夕方だった。
俺は何でこんな世界に来てしまったんだろう?
全く理解出来ん。いつものように総悟を追いかけていただけなのに…。って悩んでもしょうがねェから、前向きに生きていきます!マル!…アレ、作文?
そして、[#dn=2#]という女のことだが…最初は何とも思わなかったけれど、よくよく見てみれば可愛らしい顔立ちをしているし、料理も上手くて明るくて面白い。
今は軽くなった財布を見て、部屋の隅で半泣き状態だ。それなのに俺が謝ると強がって怒りだす。コロコロ変わる表情を見てると飽きねェ………って何なんだコレ?恋…って、んなわけねェだろ!!!まだ数時間の付き合いだぞ!?
しかも恋って何だ、恋って。鬼の副長ともあろう男が恋ィ!
真選組結成以来、んなもんに縁はないと思っていたが…今この世界には真選組なんてもんはねェ(何か似たような名前のモノは昔、あったらしいが)んだから……ってエェエ!!!俺って恋したのォオォ!?ナイナイ!それはないって。うん総合的にそれはナイィイィ!!!
自問自答をしてブンブン首を振っていたら、不審に思ったのか向こうにいたハズの[#dn=2#]が目の前に現れた。
「うわっ、何だ!」
『いや、さっきから晩御飯何がいいか聞いてたのに…全然返事してくんないから』
「は?あ、悪ィ……あ、」
『あ、また謝った!』
そう言って楽しそうにケラケラ笑う[#dn=2#]の顔を見たら、ドキッとした。
…ん?ドキッとしたって……ナイナイ!!これは決して恋によるトキメキなんかじゃねェ!!!違うからァアァ…!!!!
何だコレwww意味不明すぎて笑えてくる短期連載第一話でした。
2008.3.18 愛紗