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任された使命



「ああーっ、[#dn=2#]!」

『うわっ、ビックリしたァ!!』


無事遅刻せずに大学に着いて、最初の授業が行われる教室に入ると、真ん中の方に座っていた友達が大声をあげて駆け寄ってきた。



『ちょ、何!?』

「[#dn=2#]っ、指輪指輪!!」

『え?あ…』

「何、トシくんにもらったの?」

「そうよねぇ、羨ましー!」



友達は私の左手をとってワイワイ大騒ぎ。私はなすすべもなく、されるがままになっていた。ってゆーかあんな遠くからよく見えたな…!!







「それで、順調なの?」

『ん~…多分』

「何よ、多分て」


授業中、先生に気付かれないように小声でコソコソおしゃべりに花を咲かす。話題は相変わらず私の恋の行方についてで、恥ずかしいと思いながらも堂々とトシを【彼氏】として話せるのが嬉しくて仕方なかった。


「でも、よかったじゃない[#dn=2#]」

『へ?何が?』

「こんなに好きになる人が出来て。アンタ今までろくな恋愛してきてないんだから…この恋大事にしなよ?」

『…うん』

「大丈夫よ、お似合いだもん[#dn=2#]とトシくん」



お似合い…そう言われて、柄にもなく照れてしまう。
今日の晩御飯は何にしよう…とか、今頃トシは何してるのかな?などと考え始めると顔がニヤけるのが止められなかったので、授業に集中して気を紛らすことにした。


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