縮まった距離
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私が朝起きると、トシはもう布団を畳んで着替えをすませていた。
昨日の高熱はどこへやら、元気そうな姿を見て安心した。
『おはよ、トシ。もういいの?』
「はよ、だいぶ良くなったわ。色々悪かったな」
『そんなのお互い様でしょ~?』
よかった。私、普通に会話できてる。(…よね?)
昨日思いっきり泣いた結果、私はトシのことが大好きで、もう後戻りはできないところまで来ているらしい。でも告白なんかしてフラれちゃった場合(そうなるだろうな、たぶん。)その後が物凄く気まずくなること請け合いだ。だから、好きなことは認めるけど告白はしない方向でいいと思う。
それより今すべきことは、2日も休んでしまった大学の授業に追い付くことだ。
あと、今日はバイトもあるし…帰りが遅くなるだろう。そのことをトシに伝えて、私は急いでご飯を作った。
『有り合わせでゴメン、適当に食べてねっ!』
「…頑張って勉強してこいよー」
トシのその一言だけで、今日は真面目に頑張ろう!と思える自分は、相当ゲンキンな奴だと思った。
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