類は友を呼ぶって事
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「うわあ!雅最強アル!」
「ホント、やっぱりZ組に来る女子はみんな同じね」
「素晴らしい体捌きだ」
『え、何が?』
「高島…お前空手でもやってるっスか?」
『やだなぁまた子ちゃん、雅って呼んで?さっちゃんさんも…』
「いや、さっちゃんでいいです」
『そう?』
高島の意外な特技(?)を見て、全員が呆然としたのは事実だ。しかしながらZ組にそれを見て引く奴なんていない。驚くと同時に多少の尊敬が生まれたのだ。特にいじめられっ子のアホ杉は目を輝かして高島を見つめている。
『空手はね、護身用に少し…』
「護身の域を越えてるっスよ!」
「オメーらちゃんと掃除やっ……っておいいい!机壊れてんじゃねェかァァ!!新学期そうそう勘弁してくれよ…」
どこに行っていたのか銀八が帰ってきて、可哀想な机を見てため息をついた。銀八は俺たちが元気すぎるせいで、今まで数えきれないほどの始末書を書いている。またクビへ一歩近付いたなコレ。
『あ、ごめんなさい先生…』
「ん?何で雅ちゃんが謝るの?コレ誰がやったんだ~」
『いや、だから私が…』
「…オイオイ確かに自分にとって都合の悪いことは黙っとくのが最善策だとは言ったが、転入生に責任押し付ける様な奴等に育てた覚えねーぞ」
「アンタから責任という言葉が出てくるとは」
『あの、先生。だから私が』
「…そんなわけねーだろ、こんな可憐な…」
「雅」
高島の言うことを全く聞こうとしない銀八に痺れを切らしたのか、チャイナ娘が机の片割れを高島の方に放った。
『…はっ!』
バキッ!!
再び真っ二つに割れた机を見て、銀八はポカンとしていた。そりゃそうか、俺たちもさっきこういう反応だった。
「ほらね?雅ちゃんが壊したのよコレ」
『ス、スミマセン先生!』
「大丈夫だ雅ちゃん、銀八がなんとかしてくれる」
『へ?』
「頼りにしてるっスよ、銀八!」
頼られると調子に乗って何でも引き受ける銀八の性格をよく理解した女子組によって、高島の責任は問われなかった。まあ女子が何も言わなくても、銀八がカッコつけて処理したんだろうけど…。
2*類は友を呼ぶって事