Z組メンバー的日常
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「何やってんだ、行くぞ」
『ま、待ってよ~!!』
服を着替えるのに手間取って、私が下に降りた頃には十四郎は既に玄関の外にいた。
「…って、そういえば何が必要なんだ?」
『えーと…』
しばらく並木道に沿って歩いていたが、十四郎の質問に私は足を止めて考えた。そういえば何がいるっけ?
うんうん唸りながら考えていたら、十四郎は「とりあえず生活に必要なモンを買わねェと…」と言って、近所のショッピングセンター的な所に連れていってくれた。
「あ、」
『え?あ…』
ゆっくりと開いた自動ドアを抜けて多くの人々で賑わう店内に足を踏み入れると、そこには見覚えのある2人がいた。
「テメェェ!今、俺のカゴから卵取っただろ!」
「悪いか?お前がもう一度卵売り場に行けばいいだけのことだ」
「ふざけんな!卵売り場遠いじゃねーか。母さんに頼まれたんだよ、さっさと帰らねェと心配する」
「運動を怠ると健康に悪いぞ。そうだな、まずは軽く散歩などから始めたらどうだ?理恵さんの相手なら俺に任せろ。絶対幸せにしてみせる」
「バカ言うな、俺はまだ高3だ!!じーさん扱いすんな…っつーか人の母親狙ってんじゃねェェェ!!!!」
入ってすぐの食料品売り場で言い争いをしているのは、間違いなく私たちのクラスメイトである桂くんと高杉くんだった。
あまりにも年不相応なケンカに何だか恥ずかしくなった私たちは、無言のままそそくさとその場を後にした。