新学期、旋風注意報！
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「や、山崎君。ニュースって何？」
「どーしたんだよお妙さん、急に「山崎君」なんて呼んじゃって…まァいいや。あ、ニュースってのは……何とこのクラスに転入生が来るみたいです!!」
「転入生…？」
山崎の言葉に全員の動きが止まった。このクラスに転入生…？
「キャッホォオォウ！やったアル、仲間が増えるネ!!」
「男子なんですか、女子なんですか？」
「そこまでは分からないんだ…」
「どうせなら女の子がいいわ、ねェ九ちゃん？」
「うん、男子は慣れるのに時間がかかるからな」
「女子か…晋助様に惚れられたら困るっス！」
「来島、絶対ないから安心しろ」
「どういう意味だソレェエェ!!」
さっきの沈黙はどこへやら、また大騒ぎが始まった。朝のHRを知らせるチャイムがなっても、それを当然の如く無視して話に花が咲く。先程山崎が飛び込んできたドアが開いて、やっぱりと言うべきか…やる気のない男が入ってきた。
「ホラ、おバカさんども～席につけ～」
「げ、また銀八が担任かよ！」
「最悪アル～」
「何だよお前らツンデレ？その言葉はツンの方なの？」
「おめでたい奴だ」
「はいはい分かった分かった。もォー今日は転校生が来てんの、ちょっとはカッコつけさせろ！」
「あ、だから白衣が新しいのか」
アホ杉の言葉に目を凝らしてよく見てみれば、確かに銀八の白衣は真っ白でシワもなく、明らかにおニューだった。
「うるせェエェ！お前らの第一印象最悪だぞ!!」
「そうだ転校生！男子？女子？」
「さァ～どうかな？」
勿体ぶってニヤニヤする銀八に、クラス全員(あ、猿飛以外)が軽蔑の眼差しを向けると、銀八は焦ったように咳払いをして廊下に声を掛けた。
「は、入っておいで！」
お待ちかねの転入生の登場に期待を膨らませる俺たちは次の瞬間、思わず息を呑んだ。
