そうだ、京都へ行こう
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「まァ修学旅行だし、クラス全員で行くところもあるけど…とりあえず基本自由行動な」
「班とか組むアルか?」
「あー…そうだな、散り散りになられても困るし。そんじゃ5、6人でグループ作れ~」
先生のその一言により、教室中がますます騒がしくなった。
「雅ー!4人で一緒に組むアル!!」
『うんっ!』
「あと1人か2人だな」
「お妙さァァん!!一緒に組みなばさっ!!!」
『た、妙ちゃん…!』
「いいのよ、こんなゴリラ」
「お、お願いします…お妙さん!」
近藤くんは妙ちゃんの一撃によりボロボロになりながらも、両手を頭の前で合わせて懇願していた。
そんな姿を見て、私は何だか近藤くんが可哀想になってきた。
『妙ちゃん、近藤くんもグループに入れてあげようよ。こんなに一生懸命頼んでるんだし…』
「雅ちゃん…」
「…チッ、雅ちゃんに感謝しなゴリラ」
「え、ということは……お妙さーんンンン!!」
「うるせェァアァ!!!」
調子に乗って妙ちゃんに抱きつこうとした近藤くんは、再び妙ちゃんの鉄拳で沈められた。でも近藤くんが喜んでくれてよかった!
「オイ、じゃあ俺たちはどーすんだよ近藤さん」
「土方と2人で行動なんて吐き気がすらァ」
「そのセリフ、そのままバットで打ち返してやるよ」
「それをまたバットで…」
「もういいアル、しつこいネ」
言い合いを始めた十四郎と総悟くんを神楽ちゃんが仲裁(?)していたら、また近藤くんが驚異の復活力を発揮してむくりと起き上がった。
「お前らも他のグループに入れてもらえばァ?」
「他人事!?」
「そんなこと言ったら、俺も雅と一緒に回りたいぜィ」
『え、私?』
「沖田も入っていいんじゃないか?これで6人だろう」
「そうね、男がゴリラだけってのも何かと不便だし」
『不便て』
「じゃあ決定ね~」
「ちょっと待て!俺は!?」
「何だ、トシも俺たちと一緒に行きたいのか?」
「それならそうと早く言うアル」
「寂しがり屋なんだな」
「違ァァう!!!」
『ま、まぁ7人でもいいんじゃない?先生に聞いてみようか?』
「雅が頼めば絶対大丈夫ネ」
7人でグループを組んでもいいか先生に聞いてみたら、笑顔で承諾してもらえた。なので、修学旅行の自由行動はこのグループで行くことになった!今から物凄く楽しみ!!
「ホラ、アホ助。「い~れ~てっ♪」って言ってみろ」
「ぐぬぅうぅ…!」
「晋助様、ファイトっス!」
「い、い……いー、れー…て♪」
「ぶわはははは!」
「最高っス!!」
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」
…そういえば、十四郎も一緒のグループに決まったときに、胸がドキンと高鳴ったような気がした。何なんだろう、この気持ち…?
連載第五話。
ヒロインちゃんが自分の気持ちに気付くのは、いつになることやら…;;
2008.5.27 愛紗