そうだ、京都へ行こう
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お昼を終えてみんなで教室に戻ると、銀八先生はもう来ていた。
「オメーら遅ェよ!」
「何言ってんだ、昼休みはあと5分あるだろ」
「あと5分は私たちの時間アル」
「銀八は会話に入らんで下せェ」
『ちょ、みんな…』
「教師をハブるなよォォ!!先生寂しいだろっ、仲間に入れてくれェェ!!!」
アメあげるからァァ!と、ポケットからアメを取り出した銀八先生は一人ずつに配っていった。みんなが「仕方ねーな」とか言いながらアメを受けとる中、高杉くんが微妙に嬉しそうな顔をしたのを私は見逃さなかった。高杉くんって甘いもの好きなのかな?
「えー、今日の午後は…みんなが楽しみにしているアレの話をします」
「アレって何だ?」
「もったいぶるなよ、ウザい」
「さっさと言うがいいネ」
「お前らさァ、もっと【わあっ、なんだろう~?】とか可愛い反応は出来ねェ訳?」
「銀八に…「銀八には期待出来ないっス!」
か、被られたァァ!!高杉くんが恨めしそうにまた子ちゃんを見てるよ…この2人って面白いなぁ、ホント。
私が先生の話そっちのけで高杉くん観察をしていたら、半泣きの銀八先生が咳払いをして話し始めた。
「耳の穴かっぽじってよ~く聞けよ、アホ共。修学旅行の話だ」
「修学旅行…」
「キャッホォォウ!!旅行アル、旅行アルゥゥ!!!」
「晋助様と新婚旅行…」
「違ァァう!!」
「アホ助は来島と2人でバハマでも行っとけ」
「何でだよォォ!しかもバハマってどこだ!!」
「西インド諸島北部のバハマ諸島からなる国。1492年にコロンブスが到達して1973年に独立、熱帯性の果物を産し、石油中継貿易が行われている観光・保養地として有名な国よ。ちなみに人口は約30万人」
「何でそんな詳しいんだ志村!」
「ジャジャーン!」
「電子辞書かよォォ!!」
『…修学旅行?』
修学旅行だと聞いみんなは大興奮だけど、私は疑問を抱えていた。普通、高校の修学旅行って2年生でするものじゃないの?
何でだろう?と考えていたら、私の疑問を解決する言葉を思い出した。3Zでは常識が通じない……そんなクラスを有する学校なんだから、ちょっと普通の高校とは違うのかもね。
自己解決した私は、みんなと旅行に行くことを素直に喜ぶことが出来た。
5*そうだ、京都へ行こう