恋愛初心者への難問
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今日の昼はなりゆきで雅たちと一緒に食べることになった。志村姉と一緒に昼飯ということで近藤さんのテンションは上がりっぱなしで少しウザかった。
その隣で俺は、周りの奴等の行動にいちいち面白い反応を示す雅は見てて飽きねェなァと…ん?別に好きなわけじゃねェぞ!!
…とは言ったものの、雅の様子が気になるのは事実だ、それは認める。しかしながらこれが恋によるものなのかは残念ながら分からん。
ちらっと雅の方を見ると、なぜかアイツはこちらをガン見していて目が合った。何だか恥ずかしかったので、口パクで「何だよ」と言ったら雅も口パクで『何が?』と返してきた……たぶん。少し眉をひそめてそう聞いてくる雅の顔を見たら、もう目を合わせていられなくなった。何か胸が苦しいぞ…!心臓がおかしいィィ!!?
「ん?どうしたんだトシ」
「な、何でもねェ…」
「そろそろ死期が迫ってるんですかねィ?」
「俺はまだまだ生き続ける!」
憎たらしい笑みを浮かべた総悟を無視して再び雅を見れば、今度は目が合わなかった。雅の視線の先を辿れば……
「ヅラァ!そこ俺が取っといた席だぞ、どけ!!」
「フン、知るか。チビ助はお子様用のイスがお似合いだ」
「ふざけんなァァ!」
「私の膝はいつでも晋助様の指定席っス!晋助様しか見えないっス!」
「何だソレどんな口説き文句!?そこでラーメン食えってか!」
今日も元気にいじられている高杉がいた。柔らかく微笑む雅の顔を見たら、俺の心臓の鼓動がますます速くなった。何故?この謎が解ける日は、いつか来るのだろうか?
連載第四話。
自分が何をしたいのかさっぱりわからない…。
2008.5.22 愛紗