恋愛初心者への難問
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「やっと昼飯アルー!」
「雅ちゃん、一緒に食べましょう?」
『え?あ、うん…』
マズイ、非常にマズイ…!今更ながらとんでもない事実が発覚してしまったよ。
ニコニコとお弁当の包みを持って寄ってくる妙ちゃんと九ちゃんと神楽ちゃん(神楽ちゃんの手には、お弁当とは思えないくらいの大きさの風呂敷包みがあった)。そんな中、私の異変に気付いたのか九ちゃんが声をかけてくれた。
「どうしたんだ雅ちゃん、元気がないみたいだが…」
『九ちゃん…実はね、私お弁当持ってきてないの』
「マジでか」
そう…とんでもない事実とは、お弁当を持ってきていないということだ。何でお弁当要るのを忘れてたのかな、私のバカ!まァちゃんと聞いてたとしても、まともなお弁当を作れる自信はなかったんだけどね…。
「なら食堂に行きましょ?」
『食堂?』
「雅ちゃんの前の学校にはなかったか?」
「うちの高校の食堂は、ごっさ安くて旨いアル!」
『あ、元の高校は…給食みたいな感じだったから』
「そうだったのか」
「そうと決まれば早く行きましょ?席がなくなっちゃう」
『何かゴメンね…』
「気にするなヨ!私デザート買うネ!!」
「私も何か買おうかしら~」
3人がそう言ってくれたので、私も気が楽になって食堂に向かおうとした時に気付いた。私が持ってきてないんだから、十四郎も持ってきてないはず。どうしてるんだろう…?
辺りをキョロキョロ見回してみると、ちょうど十四郎と近藤くんと総悟くんが教室から出て行くところだった。3人とも手ぶらなところを見ると、彼らの向かう先も食堂であろう。それにしても、こんなにワクワクするお昼ご飯は久しぶりだ!
4*恋愛初心者への難問