ひな祭り大作戦!
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「…で、何なんだよひな祭り大作戦って」
隊士が集められた会議室のホワイトボードを背に立ち、先程の宣言をすると第一に口を開いたのはトシだった。他の隊士たちもそれに賛同するようにうんうんと頷いた。
「真選組唯一の女隊士である妃咲ちゃんのための祭りだ。いつもいつもむさい男に囲まれてて正直気の毒だからな。たまには労ってやらないと」
「むさくて悪かったな!」
「なるほど、妃咲のために女の子の節句を祝うってことですねィ?」
「そーゆーことだよ総悟くん!」
なるほど、と部屋にいた隊士たちが納得したところで、詳しい作戦を説明した。それを終えて「何か質問はあるか?」と聞くと、全員が目を輝かせて「ないっす!」「やりましょう、局長!」と叫んだ。ちなみに仕事がある奴はそれを終えたらすぐに参加する予定だ。
「そーいや、よく妃咲におつかいを頼むような物が都合よく手元にありやしたね」
「ん?ああ、お妙さんへのラブレターは常時携帯してるからな!俺の体温で温めている」
「気持ち悪い!」
「アンタそんなもん妃咲に持たせたのかよ!」
「そんなもんって何だよトシ!」
ぎゃーぎゃー言い合いをした後、各自の役割分担を決めた。いよいよ本格的に始動だ!
こっちの準備が整うまで妃咲ちゃんを外に連れ出す任務は総悟に任された。(この時トシがぶつぶつと文句を言っていたが、何とかなだめて落ち着かせた)
「いいか総悟、絶対に6時前には帰るなよ」
「任せなせェ。妃咲のためでさァ、こっちも本気で取り組みやす」
「いーか、何よりも妃咲の身の安全を最優先しろ!」
「わかってやすって」
門の前で妃咲ちゃんを待ち伏せするために屯所を出る総悟を見送って、俺とトシは会議室に戻った。
「6時…あと4時間ちょいか」
「頑張るぞ、トシ!妃咲ちゃんの笑顔のために!」
「そーだな、妃咲のためだ!」